商品コード:1347-016[PHILIPS] B.ワルター指揮/ モーツァルト:The Birth Of A Performance
商品コード: 1347-016
商品詳細:1956年のモーツァルト生誕200年の記念企画は当時大手レーベルから様々な形で企画発売された。PHILIPSにジュビリーEDが最大の規模で最も知られているが、PHILIPS以外でもDGG、VÉGA、PATHEに加え米COLUMBIAでも企画された。これはその米COLUMBIAで企画されたモーツァルト生誕200年の記念録音の一つである。他にバーンスタインのPf協奏曲15/17番も出ている。このワルターの企画では通常LPの片面に収まる交響曲36番をLP2枚にリハーサルと本演奏を収録したもので、リハーサルに3面を使用し、最後の第4面で本演奏を行っている。米COLUMBIA以外でこのようなリハーサルを含む企画は行われなかった。タイトルは「The Birth Of A Performance」として企画LPである点を強調している。米COLUMBIAではPHILIPSのようなジュビリー・エディションのようなロゴはなかったがよく見るとジャケットにPHILIPSと似たようなモーツァルトの顔をデザインしたマークが印刷されている。普段リハーサルを聴く機会のない一般のファンにとってはこれが実に面白い企画であった。ワルターの肉声が生々しく入っていてダメ出しの連発の末、曲が彼の理想に近づき良くなっていく過程が手に取るように分かる。そして、第4面が完成の演奏。通しで聴くと感動的だ。米COLUMBIAの参加は小規模に留まったが、なかなかパンチの聴いた存在感の大きな企画となった。指揮者の仕事というものが、手に取るように解かる録音となっている。ドイツ人であるワルターの英語はシンプルで解かりやすく、日本人でも理解できるだろう。1956年の記念の年に発売すべく1955年4月26/28日ニューヨークのコロンビア・スタジオでモノラル録音された。オケはコロンビアso.となっているがご承知の通り、東海岸のコロンビアso.でレコード録音のために編成されたオーケストラの名称である。ほぼワルターのためにニューヨークで編成されたオーケストラであり、ニューヨーク・フィルハーモニック、メトロポリタン歌劇場ならびにNBC交響楽団の楽団員をフリーランス奏者として雇用したものであった。このアンサンブルによる録音には、ブルーノ・ワルターが1954年から1956年にかけてニューヨークで行ったモノラル録音、1960年代のレナード・バーンスタインによるガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」などがある。カリフォルニアにおけるワルターのステレオ録音で使われたコロンビアso.とは全く別のオケである。
ワルターの在庫一覧へ
