商品コード:1348-061n[DGG] S.リヒテル(pf) / ベートーヴェン:Pfと管弦楽のためのロンド, Pf協奏曲3番
商品コード: 1348-061n
商品詳細:これは、ザンデルリング/ウィーンso.との純粋DGG録音。その為か、音質が非常に良い。先に発売されていたラフマニノフのヒットに気を良くしての録音だろう。リヒテルの気負いが窺われる演奏。気負いと言っても、本人はいたって落ち着いているが、一音一音にひらめきのような存在感があり、上り調子の人特有の勢いがある。初出は赤ステジャケ入りの'63年頃と思われる。アメリカでも引っ張りだこになり、人気が世界的に高まった頃の録音だけに、文句なしの演奏!スヴャトスラフ・リヒテル(1915 - 1997)はドイツ人を父にウクライナで生まれたピアニスト。在留ドイツ人として扱われたらしい。その卓越した演奏技術から20世紀最高のピアニストの一人と称された。1937年、22歳でモスクワ音楽院に入学し、ウクライナ生まれのドイツ系ピアノ教師ゲンリフ・ネイガウスに師事した。ネイガウスは「何も教えることはなかった」という言葉を残しているが、自身はネイガウスから多くのことを学んだと言っている。ネイガウスはリヒテルを天才であるといい、時に荒削りの演奏をあえて直そうとはしなかった。同門のエミール・ギレリスは1歳年下だが、モスクワ音楽院では2年先輩にあたる。当局は西側への旅行を認めた場合に彼が亡命することを警戒していた為、西側への渡航を許可しなかった。1959年にはドイツ・グラモフォンのスタッフがワルシャワに乗り込んで録音が行われ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番など数枚のレコードが発売された。1960年5月にようやく西側での演奏を許可され、ヘルシンキでのコンサートに「伴奏者」として派遣された。同年10月~12月にかけてはアメリカ各地でコンサートを行い、センセーショナルな成功を収めた。DGGはすぐさま契約を結び、欧州での録音はDGGから出ることになる。1962年にはウィーンでヘルベルト・フォン・カラヤンとチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をベルリンで録音し、その後西側録音が活発になる。これは1962年9月ウィーンでのクルト・ザンデルリングとの録音で一応MELODIYAとの共同制作となっている。ダイナミックで雄渾な情感と緻密にコントロールされた雄弁な演奏は今もって人気が高い。
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