商品コード:1348-056[DGG] L.マゼール指揮/ レスピーギ:ローマの松, ムソルグスキー, リムスキー・コルサコフ
商品コード: 1348-056
商品詳細:ロリン・マゼール(1930-2014)はまだ26歳だった1957年、ドイツ・グラモフォンでカラヤンより先にベルリン・フィルとのレコーディングを開始するという異例の扱いを受けた指揮者だった。1957年2月にベルリンで行われた3種の「ロメオとジュリエット」と題する管弦楽曲集がDGGへのデビュー録音となる。その後1958年からはベートーヴェンやブラームスの交響曲の録音が始まるが全集には至らなかった。これはDGGへの5番目の録音で、マゼールにとっても初となるロシアものを含む管弦楽曲集。1955年ベルリンpo.はフルトヴェングラーからカラヤンにボスが変わる激動期であった。フルトヴェングラーを尊敬する団員たちは、なかなかカラヤンの思い通りにならない。新体制になりまだ3年目の2月、マゼールはまだこの時28歳。一時の宿をこの若い指揮者に貸してやる程度の余裕があるベルリンpo.は、カラヤンよリ、このよそ者にかなりの力を出した。若武者の如く突き進む演奏は、当時力を持ち始めたカラヤンにはない新鮮な魅力を持っていた。マゼールといえばDECCA録音ばかりが注目されがちだが、ベルリンpo.を振った1960年前後は彼にとって昇り龍の如くエネルギー溢れる上昇のいい時代だった。当時のDGGで一番乗っていた指揮者ではあるまいか。音質も抜群に良い、二度と帰らぬDGGの黄金期の録音!カラヤンが同じ曲をやってもこうはいかなかっただろう。とにかく目いっぱいオケを鳴らし切った。なかなかの録音である。このあとその手腕を買われてDECCAに移籍する。
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