商品コード:1348-050[ERATO] P.トーゾ(vn) G.キャンパン(vc) E.ファーリナ(cemb) / ヴィヴァルディ:12のVnソナタ(全12曲)+2曲
商品コード: 1348-050
商品詳細:意外にヴィヴァルディのVnソナタをきちんとした形で聴けるLPは少ない。このOp.2は12曲1セットで、最初からVnソナタとして作曲された3~4楽章の曲。1709年、デンマーク・ノルウェー国王フレデリック4世に献呈された。他に12曲セットのVnソナタは無く、通常、これを指す。多作された協奏曲よりは、完成度の高い内容だと思う。明るく、清潔な音で弾いて欲しいものだが、若手P.トーゾは、輝かしい程の弦の高い方の音が大変印象に残る、美しいVnだ。Vcの通奏低音が入り、豊かな音場。ヴィヴァルディの12のヴァイオリン・ソナタ 作品2 はアントニオ・ヴィヴァルディ作曲による2つ目の出版曲集。ヴィヴァルディは、1709年にヴァイオリンと通奏低音のため12曲のヴァイオリン・ソナタを作曲して、ヴェネツィアの出版社アントニオ・ボルトリ (Antonio Bortoli) から出版し、デンマーク=ノルウェーの王フレデリク4世に献呈した。曲集には作品番号がないが、1710年にアムステルダムの出版社エティエンヌ・ロジェから作品番号付きで再版された。出版譜の表題は「チェンバロの通奏低音とヴァイオリンのためのソナタ」と記されており、伴奏楽器がカタログのチェロからチェンバロに変更されていることがわかる。12曲全て室内ソナタの形をとっている。これはアルカンジェロ・コレッリの作品5『ヴァイオリン・ソナタ集』の後半6曲と同じ構成であり、所々にコレッリの影響が見られるが、ヴィヴァルディの作品1である『トリオ・ソナタ集』程にはコレッリに依存していない。ヴァイオリンのピエロ・トーゾ(1937-?)はイタリア生まれのヴァイオリニスト兼教師。ミラノ音楽院で学び、ヴェネチア・バロック音楽の解釈でスペシャリストとして知られる。イ・ソリスティ・ヴェネティの首席ヴァイオリンとして長年演奏した。彼は室内アンサンブル Il Quartetto の創設者の一人であり、彼らとともにイタリア全土および他のいくつかの国でコンサートを行っている。使用楽器は1660年アマティ。シモーネ指揮のERATOの録音には殆どコンサート・マスターとして登場する。ヴィヴァルディにおいては地元と伝統の強みを見せ、世界的ソリストでも成し得ないヴェネチア・バロック・スタイルのトップ奏者である。この録音においてもヴィヴァルディ作品の本質とはいかなるものであるかを見せつける。チェンバロの他にチェロと通奏低音として用いられた演奏で、初めの出版楽譜ではないが、チェロが入る方が音楽に膨らみが出てよい雰囲気に仕上がっている。
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