商品コード:1348-031b[ERATO] M.アンドレ(tp) P.ピエルロ, J.シャンボン(ob) / パッヘルベル:カノン, .F.ファッシュ:Tp, 2Obのための協奏曲 他

[ 1348-031b ] Pachelbel / Fasch, Maurice André, Orchestre De Chambre Jean-François Paillard


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商品コード: 1348-031b

作品名:パッヘルベル:弦楽器と通奏低音のための「カノン」ニ長調, 同:「音楽の楽しみ」~組曲(パルティータ)第6番, 組曲 ト長調 | J.F.ファッシュ:Tpと2つのObのための協奏曲 ニ長調, 弦楽器と通奏低音のための交響曲 ト長調, 弦楽器と通奏低音のための交響曲 イ長調
演奏者:J.F.パイヤール指揮ジャン・フランソワ・パイヤール室内o. M.アンドレ(tp)P.ピエルロ, J.シャンボン(ob)
プレス国:フランス, France
レーベル:ERATO
レコード番号:STU 70468
M/S:ステレオ, stereo (Gravure Universelle)
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8/7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【フランスでの第2版】---青白Σ/黒土手, 9時にMede in France(横黒文字), 3時に□STEREO 33T. 1/3, グルーヴガード厚, Rights Society:記載なし, Ⓟなし, スタンパー/マトリクス:ERA STU 70468 LPL 1787 1Y 380/ERA STU 70468 LPL 1787 2Y D1 380 (ラウンド小文字スタンパー・ERATO/仏PHILIPSタイプ), ERATO録音ステレオ製造を示すERA***で始まりレコード番号を含む専用マトリクス使用, 補助マトリクス:A45/A2, 再補助マトリクス:なし, 380は編集/カッティングマスターがC.I.D.I.S. Louviersで行われたことを示す(フランスのみ使用), Pathéプレスではない, 1970年代スタンパーによる1971年頃製造分, 旧番号存在せず, 紺白竪琴枠内溝レーベル存在する(1968年分), これより古いレーベル存在する, 最古レーベル・最厚プレスではない, 更に古いマトリクス存在せず, モノラル存在せず, RIAAカーヴである, ERATO音源のERATO製作仏PHILIPSプレス, カッティングマスター:C.I.D.I.S. Louviersの技師と思われる, 工場:Société Phonographique Philips, 第2版, 2nd issue
ジャケット:【フランスでの第2版】---見開両面コート, 12時に黒字でGravure Universelle ΣERATOのロゴ付き, 表記されたジャケット番号:STU 70468, Price Code:なし, 背文字:あり(黒色・クリーム背景), ジャケ裏年号:なし, ⓅⒸなし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが単売は当ジャケットである), 製作:Erato Disques S.A., 印刷:Imprimerie Contensin. Paris, 同一デザインだが裏面のジャケット写真が12個のものが初出(1968年分), これより古いジャケットは存在する, これは第2版で裏面のジャケット写真が24個タイプ, 2nd issue
トピックス:1968年頃パリ・Notre-Dame du Liban・でのステレオ録音, 録音技師:Guy Laporte, プロデューサー: Michel Garcin, 1969年頃Éditions Costallatによりコピーライト登録・同年ERATO:STU 70468(紺白竪琴枠内溝レーゲル・裏面のジャケット写真が12個のジャケット入り)にて初リリース→1971年頃同一番号(青白Σ土手レーベル・裏面のジャケット写真が24個のジャケット入り)にて再リリース---以降1980年頃まで再版される, これはフランスでの1971年頃製造の第2版盤が同じころ製造の第2版ジャケット入りの第2版(市場の大半が当盤以降のプレス), プレスの多い番号だがオリジナルは極めて少ない・市場の大半は1970-80年代プレス, 歴史的ヒットとなったLP!, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細:名曲パッヘルベルのカノンはSTU紺竪琴レーベルがオリジナル。その後Σレーベルに。STEは存在しない。A面にパッヘルベル3曲、B面にJ.F.ファッシュの3曲計6曲収録。カノンは短い曲なので、このように別の曲を含んだLPか1曲のみのEPしか選択肢がない。同ERATOにリステンパルトのアルビノーニのアダージョがあったが、それに並ぶ決定盤。ゆったりしたテンポと後ろで小さく響くチェンバロのアクセントが、曲にアクセントを付け格調高いカノンを実現した。他の演奏もおまけ以上。パッヘルベルの「カノン」はアルビノーニの「アダージョ」と並ぶ知られたバロックの名曲として有名。「カノン」には「アダージョ」のような偽作騒ぎはなく、れっきとしたパッヘルベルの作品である。但し「アダージョ」は本来『カノンとジーグ ニ長調』として2曲が連続されて演奏されるべき曲である。理由は「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」が原曲であり、ベルリン州立図書館にMus.MS 16481/8と番号付けられている19世紀の写本が唯一残されている。この写本はあと2曲の室内組曲を含む。かつてベルリン芸術大学に別の写本があったが失われた。カノンとジーグで1組になっており、カノンの次にジーグが演奏される。ヴァイオリン3つと通奏低音(チェンバロ)の編成で書かれている。このカノン(ジーグ抜きで)は1919年に学者のグスタフ・ベックマンがパッヘルベルの室内楽に関する論文の中にスコアを載せる形で初めて出版された。ベックマンの研究を支持した古楽研究者で編曲者のマックス・ザイフェルトは、1929年にカノンとジーグを編曲して自分のオルガヌム・シリーズの一つとして出版した。しかしザイフェルト版には原曲にはない多数のアーティキュレーションと強弱法の記号が加えられていた。更にザイフェルトは自分が正しいと考えるテンポを指定したが、後の研究ではこの速度は支持されていない。カノンはアーサー・フィードラーによって1940年に初めて録音された。1968年、ジャン=フランソワ・パイヤールの室内管弦楽団によって録音された版(当LP)がこの曲の運命を大きく変えた。これはよりロマン的な演奏スタイルで、それまでの演奏よりも顕著に遅いテンポをとり、パイヤール本人によって書かれたオブリガートのパートを含んでいた。パイヤールの録音は6月にフランスでERATOからLP盤としてリリースされ、パイヤール室内管弦楽団によるヨハン・フリードリヒ・ファッシュのトランペット協奏曲ほかのパッヘルベルとファッシュの作品も含まれていた。以降「カノンとジーグ」は忘れ去られ、「カノン」が通奏低音の伴奏を伴い単独で演奏されるようになる。1970年、サンフランシスコのクラシック音楽ラジオ局がパイヤール盤をかけたところ、リスナーからのリクエストが殺到した。パッヘルベルの「カノン」は特にカリフォルニア州において人気を獲得した。実はパイヤール以前の1961年にK.ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内o.(ミュンヒンガー編)がDECCAに録音しており、DECCAでも人気に乗じて、「パッヘルベルのカノン:この曲を有名にしたレコード、および他のバロック名曲集」として再版して1976年のクラシック・アルバム・ベスト・セラーを記録した。パイヤール盤は1980年の映画『普通の人々』で突出して使われた。1983年初出の山下達郎『クリスマス・イブ』にも、この旋律が間奏にて引用されている。当LPは「カノン」の世界的ヒットの契機となった歴史的LPである。パイヤールの編曲の勝利といえるだろう。

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