商品コード:1349-061[CLUB NATIONAL] A.セリエ(pf) / ドイツのピアノ作品集/バッハ, ハイドン, ベートーヴェン 他
商品コード: 1349-061
商品詳細:ドイツの名匠ピアニスト、アレクサンダー・セリエは1950年代フランスのLumenと Club National de Disquesに数点の録音を残している。そのどれも超が付く貴重品。当音源は『ワルター・ギーゼキング友の会』の為の録音らしい。当初僅か100枚のみプレスされたらしいが、それはおそらく完全な初回分だろう。その後数回は繰り返し版がプレスされたことは間違いない。しかし当社25年の歴史でも初入荷分の超希少盤。ジャケットには師ギーゼキングの次のような印象深い賛辞、「セリエはピアノの為に書かれた偉大な作品を非の打ち所の無い優れた審美眼と深い表現でもって演奏する真摯なピアニストである。彼の演奏に耳を傾けるときはいつも本物の音楽を聴いているのだという至福に満たされる(1956年7月)」と掲載されている。Club National de Disquesでは1950年代に作品や作曲家を体系的に周知する目的で楽器別、作曲家別に1枚のLPに少しずつの録音で仕上げたLPをかなり生産した。これはそのピアノ部門の一つでドイツ作品を1枚に網羅し紹介するための録音。但し演奏家が半端ではない。当時アレクサンダー・セリエがどの程度の名声を誇ったか不明だが今となっては遥か雲の上の名人。セリエはフランス系ドイツ人で1924年ドイツ・ザールブリュッケン近郊のザールロイス(Saarlouis)生まれ。ザール音楽大学でW.ギーゼキングに師事。またE.フィッシャー、W.ケンプなどにも学んでいる。1953年にはミュンヘン国際コンクールで優勝しているが、ソリストとして活動をすることはなかったようだ。1950年代中期からはザールブリュッケン音楽院で長く教授を務めた。名前のセリエは正確さに欠き、ゼロエまたはゼラエが現地での発音に近いらしいがここまでセリエできてしまっているので当社ではセリエで統一する。この録音時セリエはまだ当時30歳を超えたばかりであった。既に達観したかのような自然体の演奏は巨匠たちからの教えの賜物か。余計な音がなく、シンプルな中から滲み出る滋味は格別。リステンパルトとの3点のモーツァルト協奏曲も素晴らしいがこれは当社初入荷分のソロ録音。改めてアレクサンダー・セリエの芸術に触れる喜びをかみしめる時を得た。
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