商品コード:1349-026p[HMV] ソロモン・カットナー(pf) / ベートーヴェン:Pf協奏曲5番「皇帝」
商品コード: 1349-026p
商品詳細:1955年のモノラル録音。録音は非常に良く、ASDかと勘違いするほどの圧倒的な音圧に驚く。メンゲスのオケが恐ろしく元気がよい。ベートーヴェンらしい弾みがあって、しかもふくよか。オーケストラだけでも聴き惚れてしまう。ソロは実に透明感のある深みを備えた音。モノラル期としては傑作の一つ。ソロの上手さに舌を巻く。英国で最も尊敬されたピアニストの一人。ソロモン・カットナーが本名だが「神童ソロモン」の愛称をメーカーまでが使った。本名ソロモン・カットナー、1902年ロンドン生まれ。1912年10歳でデビューするとその成功から神童ソロモンと呼ばれ、その後レコード・ジャケットまで「ソロモン」で通してしまった。5歳でクララ・シューマンの弟子、マチルダ・ヴェルンに師事する。1912年10歳でデビューを飾った。この時のプログラムはベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第3番であり、指揮はヘンリー・ウッドであった。その後チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でロンドンでのデビューを果たした。古くからベートーヴェン弾きとしての名を馳せ、1951年からHMVにベートーヴェン協奏曲を完結、並行してソナタ全曲録音を進行したが、1956年脳梗塞の為引退、未完に終わった。濁った音を一切出さず、多声の弾き分けにも細心の注意を払っている。潔癖なマナーが印象的で、轟音はほとんど用いられない。スタジオ録音とライブ演奏にほとんど差がなかったとも言われている。作品を汚すような音を一切用いないと言う意味では、ブリティッシュ・ピアニズムの正統な継承者の一人でもある。メンゲスとはPf協奏曲1/3/5番を録音したが5番はモノラルのみ。1/3番もステレオの入荷は少ない。5番は1955年のモノラル録音でシリーズ最初期録音となった。律儀な英国紳士を絵に描いたような演奏!ソロモンはクリュイタンスの指揮でPf協奏曲2/4番とメンゲスの指揮で1/3/5番を録音し、全曲録音を果たした。ステレオが存在するのは1/3番の2曲のみである。3番はなかでも入荷の少ない1枚!B面のPfソナタ22番Op.54も貴重である。
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