商品コード:1349-006[DGG] I.マルケヴィチ指揮/ モーツァルト:戴冠式ミサK.317
商品コード: 1349-006
商品詳細:イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)が最初にDGGに録音したのは1953年であった。ベルリンpo.とのモノラル録音が1956年まである。この1953-6年の期間がDGGにおける初期モノラル録音となる。正式な契約による後期録音はマルケヴィチがパリ・コンセール・ラムルーo.の首席指揮者に就任した1957-1961年となる。前任はジャン・マルティノンで1951年 - 1957年の在籍であった。マルケヴィチは1961年まで在籍し、この5年間の録音の大半がDGGへの後期録音となった。1959年にPHILIPSとも契約し、1959-1961年はDGGとPHILIPSの両方に録音がある。モーツァルトの「戴冠式ミサ」は2回録音があり初回は1954年ベルリンでのモノラル録音であった。ソプラノは初回と同じM.シュターダー(s)が参加、当盤は2回目録音ステレオ・オリジナル!この曲の名演の一つである。オーディオファイルと言ってもよい高音質で、この大曲をさらに魅力的に演出する。歌手も他にヘフリガー(t)ドミンゲス(a)を迎え、音の良いK.317の傑作として揺るぎない格調を持つ。そしてシュターダーのソロは格別。イーゴリ・マルケヴィチ( 1912- 1983)はウクライナのキエフ(キーウ)生まれだがフランスに帰化した指揮者。バレエ・リュスの主宰、セルゲイ・ディアギレフとの出会いが重要な点であり、彼の運命を決めた事実である。ロシア・バレエ団からの委嘱作品によって衝撃的なデビューを果たし、1950年代初頭よりLP録音に活躍した。時期的には英国EMI、フランス・パテ、DGG、PHILIPS、PHILIPS以降の5期に大きく分けられる。勿論英国EMI以前にも録音はあるが僅かである。それぞれのレーベルでメインに近い指揮者としてそれぞれ多数の録音を行った。DGGへの録音は1953年から1965年にかけて行われ、他のレーベルとまたがっての録音が多い。決してDGGの専属という契約ではなかったようである。マルケヴィチはまるでカラヤンのように忙しく、あちこちの大手レーベルからお呼びが掛かっていたのは想像に難くない。その為特別に複数のレーベルにまたがって録音が可能な立場にあった数少ない指揮者といえる。モーツァルト:交響曲の録音は多くないが昔からマルケヴィチの2回録音があるK.317は定評があった。何方もM.シュターダー(s)を起用した点が大きいが、合唱作品にもこのような素晴らしい録音を残している点が万能指揮者と表される由縁である。2回目はパリでのモノラル/ステレオ録音。歌手はドイツから招き、スケール感が更に増している。K.317をステレオで一つ残すなら、この録音だろう!1960年に10"でリリースされ、1961年からFg協奏曲K.191が追加された12"となった。K.317にこだわるなら1曲両面使いの10"が音質では優れている。12"は使いやすいが音質の点で大きく劣化することは事実である。
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