商品コード:1350-005[DECCA] W.ケンプ(pf) / ケンプPfリサイタル/ヘンデル, ベートーヴェン
商品コード: 1350-005
商品詳細:ケンプDECCA時代の「バッハ・リサイタル」と並ぶ傑作。ヘンデル2曲、ベートーヴェン2曲の4曲だが、小品「エリーゼのために」を、こうやってきちんと弾いてくれるピアニストは少ない。小品集の中に埋もれて目立たず、印象に残らない演奏が多い中、しっとりと慈しむように弾いてくれる。ケンプ自身の編曲によるヘンデルのメヌエットは殆ど知られていないが、バッハの名編曲と同じように胸に沁みる内容。価値ある10"。オリジナル。ヴィルヘルム・ケンプ(1895 - 1991)はドイツ・ブランデンブルク州ユーターボークの生まれ。幼時よりピアノ、オルガンを学び、卓越した才能を示した。ベルリン音楽大学でロベルト・カーン(作曲)とカール・ハインリヒ・バルト(ピアノ)に師事。1932年にはベルリンのプロイセン芸術協会の正会員となり、ドイツ楽壇の中心的役割を担うようになった。1930年代にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音の2人目の挑戦者として話題を集めた。この録音は1920年代から1940年代まで続いたようである。これは完成がもくろまれていた。当時の彼の肩書は立派な「オペラ作曲家」であり、ピアノ演奏が副業であった。後年の印象と違い、1920年代の基本設定テンポは協奏曲においてもかなり速い。SP期のDGG録音、LP初期のDECCA録音、モノラル/ステレオ期のDGG録音と、ドイツ伝統のスタイルを代表するピアニストの一人である。特にDECCA時代ではバッハ他、ドイツ系作品では見事な録音を残している。ケンプといえば技巧派ではなく抒情派と、一括りに捉えられることが多いピアニストである。人間味溢れる温厚な味わいを持つピアニストとして評価が定着している。しかしケンプほどの大ピアニストはそのような単純な言葉で括れる音楽家ではない。シリアスで強烈な表現力も持ち併せる高度な音楽性を備えた格の高い音楽家である。オルガン奏者として出発した体験も幅広い視野で曲を捉える能力に寄与している。これはDECCA時代の代表的傑作小品集!
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