商品コード:1351-026[RCA] F.ライナー/ ベートーヴェン:交響曲7番, フィデリオ~序曲
商品コード: 1351-026
商品詳細:ライナーは1954-61年にベートーヴェン6曲を残す(1・3・5・6・7・9番、2・4・8番はライブ音源のみ)。3番のみ'54年のモノラルで、他はステレオ。この7番は'55年の録音。全てシカゴso.。ライナーはこのオケを1953年クーベリックから引き継ぎ、'63年に亡くなるまでRCAに多くの録音を残した。オーディオファイルの権化として、RCAで最も人気のある指揮者。そのスポーツカーに乗った様な指揮さばきは、他の指揮者にない魅力。7番は意外に大人しい、しかしダイナミクスは絶大!フリッツ・ライナー(1888-1963)はハンガリー生まれの指揮者で1922~31年シンシナティ交響楽団常任指揮者、1938~48年ピッツバーグ交響楽団音楽監督、1948~53年メトロポリタン歌劇場指揮者、1953~63年シカゴ交響楽団音楽監督と、オーケストラ・ビルダーとしての才能を発揮。シカゴ交響楽団時代に丁度LPのステレオ黎明期と重なり、RCAで多くの初期ステレオ録音を残した。大半がシカゴ交響楽団を振った録音であり、その切れ味の鋭さから「ライナー・サウンド」等と呼ばれた。1980-90年代の日本での初期盤の黎明期には米国RCAのLSC---シリーズでLIVING STEREOレーベルが人気を博し、一部に熱狂的なファンを作ったが、逆に音楽愛好家からは音だけのまやかしであるとも評された。この間を繋ぐメディアがRCA音源の欧州プレスである。中でも英DECCAプレスであるSB---シリーズはその音質の良さから今まで珍重されてきた。SB---シリーズで聴くことで、ライナーの音楽的な本質に迫れるからである。ライナーは確かに筋肉質で純度の高い表現を用いて曲によってはジョージ・セルのような圧倒感を見せる指揮者である。欧州ステレオ盤の普及でライナーの良い面が見直されている。いかにも米国的な感性を持つ演奏だが、一つの大きな個性として十分に容認でき、受容も出来る指揮者であることが音楽音愛好家達にも浸透してきている。ライナーのベートーヴェンは特にライナーらしさを感じさせる曲であり、全曲を残さなかったのが残念である。このテンポと進行、展開はライナーの個性が爆発する見本といえる。突進するがごとき先頭のテーマは誰もやらかなったスタイルである。良くも悪くもライナーにしか出来ない演奏といえる。
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