商品コード:1352-039[MERCURY] A.ドラティ/ ハイドン:交響曲100番「軍隊」, 101番「時計」
商品コード: 1352-039
商品詳細:アンタル・ドラティ(1906 - 1988)はMercuryなど米国のレーベルでの活躍が目立つ為、米国生まれと思われがちだが他の指揮者同様ハンガリー出身の指揮者である。純粋な米国生まれで名声を得た指揮者は殆どいない。1924年にハンガリー国立歌劇場で指揮者としてデビューを果たす。ドラティのアメリカでのオーケストラ指揮者としてのデビューは1937年、ワシントン・ナショナル交響楽団との共演であった。1940年にアメリカ合衆国に移住、1947年に帰化した。1949年ミネソタ管弦楽団の首席指揮者に就任して以来、多くの米国のオーケストラを再建し、オーケストラビルダーとしてそれぞれのオーケストラに黄金期をもたらしている。特に1950年代以降、マーキュリー・レコードに沢山の録音を残し、レーベルの屋台骨を支える指揮者であった。その時に使ったオーケストラはデトロイト交響楽団が最も多い。当時デトロイトは自動車産業が好調で市には潤沢な資金があった。MERCURYはそこに目を付け、ニューヨークを中心としないクラシックレーベルでは大成功を収めたレーベルとなった。そこにドラティの功績なくしては語れないものがる。ハンガリー動乱後の亡命者を中心に西ドイツで結成されたフィルハーモニア・フンガリカの音楽監督を長く務め、デッカ・レコードにハイドンの交響曲全集の録音を行っている。1970年代からDECCAとは付かず離れずの関係があったが、ドラティにとってDECCAはメインのレーベルではなかった。MERCURYにフィルハーモニア・フンガリカとの録音があったことは驚きである。フィルハーモニア・フンガリカがまだウィーンにあった時期である。この録音がもとになってDECCAへの全曲録音が決まったのだろう。ドラティとしては穏やかな演奏である。ドラティはフィルハーモニア・フンガリカだけでなくロンドンso.ともハイドンを録音しており、100/101番はロンドンso.を振った珍しい録音である。ドラティは1956年7月から1965年7月に掛けて毎年ロンドン交響楽団との定期演奏シーズンを持っていて毎年2週間にわたり集中的に録音を行っていた。録音には必ずMERCURYのエンジニアが集まり、MERCURY方式での録音が行われた。その為海外で行われた録音でもMERCURYサウンドが生きている。ハイドンは他に45番が存在する。またヘンリク・シェリングとのブラームスやヤーノシュ・シュタルケルとのドヴォルザークも同様に録音が行われた。
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