商品コード:1359-022[World Record Club] L.グーセンス(ob) C.デイヴィス/ モーツァルト:Ob協奏曲K.314, 交響曲34番K.338
商品コード: 1359-022
商品詳細:交響曲34番も悪くないが、このLPのメインはOb協K.314。グーセンスのObはすっきりした音色ながら、柔らかさがある。何と言ってもこの人の魅力はその節回し。ゆっくりしたテンポで、まさにモーツァルトを歌い上げる。その表情はまさに名人技。人の心をぐっと惹き付け魂に訴えかけるオーボエだ。一度、この人のObを聴くと、他の人が薄っぺらく聴こえてしまう。他にプレスがあるようだが、これがベストだろう。1960年の英国発売。レオン・グーセンス(1897- 1988)は英国リヴァプール生まれ。父はベルギー系イギリス人の作曲家ウジェーヌ・グーセンス、兄は指揮者のユージン・グーセンス Jr.、妹のマリー、シドニーは共にハープ奏者という音楽一家に生まれる。グーセンスはロンドンの王立音楽院で学び、幾つかのオーケストラで首席を務めたが、後年は常設ポストに就かず、ソロ活動を中心とした為、SPレコード時代から多くの録音を遺している。基本的にオーケストラ楽器であるオーボエの、ソロの面での可能性を追求した演奏家として、20世紀前半を代表する存在である。多くの作曲家に作品を委嘱し、現代の演奏家の定番となっているものも多い。グーセンスの演奏や録音で広まり認知された曲は多く、オーボエ奏者の父のような存在といえる。グーセンスの音はやや硬めの特徴のある音色。その為やや音域が高く感じるかもしれない。表情は流麗であり、時折裏声になったような音を出す特徴を持つオーボエ奏者。指揮はまだ若きコリン・デイヴィス(1927- 2013)。1960年代にサドラーズ・ウェルズ・オペラやロンドン交響楽団、BBC交響楽団を指揮する。1971年にゲオルク・ショルティの後任としてコヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者に就任、1986年までそのポストを務めた。1960年頃からEMIに籍を置き録音を開始した。これはEMIに移る直前の録音と思われる。L'Oiseau-Lyre時代と共通する、明るく端正な指揮が魅力!
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