商品詳細：1987年のデジタル録音だが音質の心配は無用。1970年代アナログ録音と同等である。ヴァイオリン奏者クリストフ・ブリエ(1965-)はパリ生まれ。5歳でオーヴェルヴェリエ音楽院に入学し、7歳でORTF管弦楽団と共演した神童。10歳でパリ音楽院(予備科)に入学し、14歳でM.リーニに師事した。アッカルド、シェリング、ギトリスらの薫陶を受け、1983年18歳でウィーンでのフリッツ・クライスラー国際コンクールで3位入賞。1984年19歳で 第20回 ロン=ティボー国際コンクール 第2位(1位なし)。リサイタル部門第1位、パガニーニ演奏解釈1位、並びにフランス青年音楽賞を受賞。1999年、フランス文化省における芸術大学文学騎士勲章(シュバリエ勲章)を授与される。フランスを始め各国のラジオ・テレビ番組に数多く出演する。50枚以上のCDをリリースし、その驚異的な技巧は「悪魔的技巧の持ち主」として、ハイフェッツ、アッカルド、クライスラー、リッチ、メニューイン、フランチェスカッティと比較される。2008年頃には、クロード・ドビュッシー・コンセルバトワール教授、ガブリエル・フォーレ・コンセルバトワール教授を兼任。パリ音楽院のヴァイオリン科の教授でもある。度々来日し、コンサートやレッスンを行っている。ブリエの音はやや線が細いが実に滑らかで艶やか。スムースで絹の肌触りのような美しい音色を持つ。ミルシテン、コーガンを若くしたような印象である。表情は端正でパワーより技術を武器とするタイプ。ハチャトゥリアン:Vn協奏曲がこのような上品な演奏となる点に驚きを隠せない。音の継ぎ目を全く感じさせない綺麗な音が全編を包む心地好い弦の音がブリエの個性。もし、30年前に生まれていたら大変な名声を得たヴァイオリン奏者になっていただろう。

C.ブリエの在庫一覧へ