商品コード:1367-056[STEFANOTIS] X.ガニュパン(vc)/ Vc曲集/ドビュッシー:Vcソナタ, N.ブーランジェ:3つの小品, フォーレ:蝶々Op.77 , ユレ:Vcソナタ1番
商品コード: 1367-056
商品詳細:兄妹デュオによるチェロ作品集。兄のグザヴィエ・ガニュパン(1958-)がチェロ奏者。妹のマルティーヌ・ガニュパン(1969-)がピアノ奏者。1985年のデジタル発売だがSTEFANOTISはマイナー・レーベルの為か音質は1970年代ステレオと同等で心配は無用。この録音にはバークレイズ銀行が協賛している。デジタル録音であることは言われるまで解からないだろう。そこ迄自然な音質である。A面はナディア・ブーランジェの3つの小品を除き、頻繁に演奏されるドビュッシー:Vcソナタ ニ短調とフォーレ:蝶々。ナディア・ブーランジェ( 1887 – 1979)は教育者として高名だが作曲家でもある。3つの作品は1915年の作品で元々チェロとピアノのための曲である。第1番・変ホ短調が2分40秒、第2番・イ短調が1分40秒 、第3番・嬰ハ短調の2分50秒 の短い3曲構成。瞑想的で穏やかな1番、リズミカルナな2番、2番の気分を受け継ぐ3番。なかなか録音されない小品だけにこの録音は貴重。B面一杯使ってジャン・ユレのVcソナタ 嬰ヘ短調が収録。おそらく初録音ではないかと思われる。ジャン・ユレ( 1877 – 1930)はフランスの作曲家/ピアニスト/オルガニスト/音楽評論家/音楽理論家。12歳から演奏家として活動し、17歳で処女作を手懸けた。ピアニストとしては有能なヴィルトゥオーゾであり、ヨーロッパ全土で演奏旅行に取り組んでかなりの成功を収めた。また、ノートルダム=デ=ブランク=マントー教会やサン=マルタン=デ=シャン教会、サン=セヴラン教会のオルガニストを歴任し、1926年にウジェーヌ・ジグーの後継としてサントギュスタン教会に就職した。チェロ・ソナタは3曲あり、これは1907年の第1番でパブロ・カザルスに献呈された。このLPの最大の特徴はB面全てにこのジャン・ユレのチェロ・ソナタを収録している点である。なかなかの秀作で静かに穏やかに始まる最初のテーマはなかなか良い。最初のテーマが終わるとピアノが激しく波打ち、しばらくピアノ・ソロが続くが再びチェロが静かに次のメロディーに入る。このような形で切れ目なく約21分の海原を漂うような演奏が続く。近代曲としては異例なほど聴きやすい。グザヴィエ・ガニュパンのチェロは癖が無く聴きやすい。どの曲もテンポは遅めで、じっくり聴かせるタイプ。激しい爆発は無いが、穏やかで朗々としたチェロらしい太い音が継続してゆく。若手だが実力派である。希少タイトル!
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