商品コード:1367-052[AUVIDIS] M.ポン(ヴィオラ・ダモーレ) 他/ ルスト:ソナチネ, アリアと7つの変奏 , ヴィオラ・ダモーレとヴィオラのための2重奏曲
商品コード: 1367-052
商品詳細:1983年の発売だが音質は大変良い。エコー分は少なく1970年代1970年代前期と同等であるので音質の心配はいらない。LPのタイトルにあるようにヴィオラ・ダモーレを愉しむためのレコードである。作曲家フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739 - 1796)はドイツのヴァイオリニスト、ピアニスト、作曲家であった。バッハ研究家のヴィルヘルム・ルストの祖父である。ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハに作曲とオルガンを学び、ベルリンとポツダムではカール・フィリップ・エマヌエル・バッハに音楽の手ほどきを受けた。死後、ルストの音楽はほとんど知られず、評価もされなかった。ルストの作品は、交響曲を除く当時のあらゆるジャンルを網羅している。彼はいくつかの大規模な合唱作品、100曲の歌曲、クラヴィコード、ヴィオラ・ダモーレ、ハープ、リュート、そして「ネイル・ヴァイオリン」のための作品を書いた。ここでは多くの作品の中からヴィオラ・ダモーレを含む室内楽を3曲選んで収録。ヴィオラ・ダモーレはバロック時代、特に17世紀の終わりから18世紀の前半に用いられた、6ないし7弦の演奏弦と同数の共鳴弦を持つ擦弦楽器である。ヴィオラ・ダ・ガンバの類縁のヴィオール属の楽器でヴァイオリンと同じように肩の上に乗せて演奏する。ヴィオラ・ダモーレはヴァイオリンより演奏弦が多く、裏板は平面であり指板にガンバのようなフレットが存在しない。イタリア語で「愛のヴィオラ」を意味する名前のように甘美で温かい音色が生じるのは、演奏弦の下に金属製の共鳴弦があるためである。レオポルト・モーツァルトは、自著『Versuch einer gründlichen Violinschule』に「夜の静けさには、特に魅力的な音だ」と記している。ヴィオラ・ダモーレは、主にヴァイオリンよりも低い音域をカバーし、独特の響きを持っていて、ヴィオラ奏者が演奏することが多い。ヴィヴァルディ~プロコフィエフまで多くの作曲家が作品を書いている。1曲目のヴィオラ伴奏つきヴィオラ・ダモーレのためのソナチネは曲名の通り、通奏低音のヴィオラ伴奏が付くヴィオラ・ダモーレのためのソナチネである。ここではヴィオラ・ダモーレが主旋律を弾き、ヴィオラが伴奏なのでその音色の違いがはっきりわかる。ヴァイオリン属のヴィオラとガンバ属のヴィオラ・ダモーレの違いがはっきり理解される。2曲目の「アリアと7つの変奏」ではチェロが伴奏となり一層音の違いが明白である。B面の「ヴィオラ・ダモーとヴィオラのための2重奏曲」ではヴィオラは伴奏ではなく、もう一つの旋律を奏でる2重奏曲となり、同じ音域ながら属の違いによる音色の相違が愉しめる。ヴィオラ・ダモーレの音が目いっぱい味わえるLPとなっている。
M.ポンの在庫一覧へ









