商品コード:1367-019[CONTREPOINT] R.ヴェイロン・ラクロワ(pf)/ モーツァルト:3つのPf協奏曲K.107, 6つのレントラーK.606(抜粋3曲)
商品コード: 1367-019
商品詳細:モーツァルト最初のPf協。通し番号は付かず、K.107と表記。それは、1771年モーツァルト15歳の時。 K.107は3曲から成り、ソロ・パートはJ.C.バッハからの借り物ながらJ.C.バッハのPfソナタを拝借して、オーケストラを付けPf協として改作、巧みなオーケストレーションによって、モーツァルトの曲として完成度の高さを見せる。 本人も喜んで演奏したという。年代順としてこのK.107は4番と5番の間に位置する。番外とは言え、ソロピアノは印象的なフレーズで、いかにもモーツァルトらしい曲に仕上がった。ラクロワはプレイエルのモダン・ピアノを使用。この曲の最初期録音と思われる。K.107のトップレベルだろう。思わず顔がほころぶはず。1950年代モノラル録音。1964年にERATOにモノラル/ステレオで再録音(フォルテピアノで演奏)している。わずか15歳の少年の曲に、何故これ程多くの録音が集まる? この初回録音の指揮のロラン・ドゥアット (1922-1992)は1952年パリ・コレギウム・ムジクムを創設した。また1950年代後期にProductions Roland DouatteとしてCritèreというレーベルを仲間とともに創設している。Critèreでは多くの録音をプロデュースしている。この録音はCritèreを立ち上げる以前の指揮者として出演。ヴェイロン・ワクロワはK.107を得意としたようでこの曲に対するシンパシーがあるような印象を受ける。K.107は未出版のまま作曲者の死後に発見され、ケッヘル番号初版で「K.107」の番号が与えられた。そしてブライトコプフ・ウント・ヘルテル監修の旧モーツァルト全集で初めて出版されたが、他の27曲とは違って通し番号は付けられなかった。その後、アルフレート・アインシュタインにより1765年にロンドン・ハーグに滞在中に作曲したと推測され、ケッヘル番号第3版で「K.21b」の番号が与えられた。しかし、自筆譜の研究から1770年~1772年までの間にザルツブルクで作曲されたことが判明し、ケッヘル番号も当初のものに戻された。その後、旧モーツァルト全集で番号が付けられた第1番から第4番までが本作と同様に他者の作品の編曲と判明したが、現在でも本作品の通し番号付けは行われていない。その為他のピアノPf協奏曲と比べ録音の機会は多くない。このモノラル初回録音はほとんど知られていないが、1964年のERATO録音よりソロは厚みがあり優雅である。いかなリステンパルトも時代を遡ることは出来なかった。
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