商品コード:1368-028n[MELODIYA] V.ピカイゼン(vn) / パガニーニ:24の奇想曲Op.1(全24曲)

[ 1368-028n ]


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商品コード: 1368-028n

作品名:パガニーニ:24の奇想曲Op.1(全24曲)
演奏者:V.ピカイゼン(vn)
プレス国:旧ソ連, Russia
レーベル:MELODIYA
レコード番号:Д 020345-8
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×2, 箱入り2枚組, 2 single records in box
評価/レコード:7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【旧ソ連でのモノラル・オリジナル世代】---紺/銀DL(ダブルレター), グルーヴガード厚手, ГОСТ 5289-なし, TУ Φ-16, 露語表記・国内仕様, 1967年頃の製造分(最古), ГОСТ 5289-61が最古(当盤相当), モスクワ・アプレレフカ「Aprelevsky」アプリラフスキー工場製作
ジャケット:【旧ソ連でのモノラル・オリジナル世代】---外周5面灰クロス紙表ツヤ箱(モスクワ・アプレレフカ), ペラリブレット付き, ジャケット裏年号:Apt. なし Зак.なし, 製作/印刷:Апрелевский Завод Грампластинок
トピックス:【モノラルは初入荷の希少プレス!】---1967年旧ソ連でのモノラル/ステレオ録音, 録音詳細不明, 旧ソ連では1967年MELODIYAからモノラル:Д 020345-8(DLレーベル世代)の当装丁にて初リリース, 同年ステレオ:SM 02341-4(DLレーベル)にて初リリース, フランスではステレオのみ1971年頃Le Chaut de Monde:LDXA 78397-8にて初リリース, モノラルはMELODIYAだけの発売, 全曲録音としては非常に安価である!, 音質はMELODIYAのモノラルが最も良いと思われる, 演奏;★★★★★, 音質:★★★★★

商品詳細:「パガニーニのカプリース」と言えば、古くはLXTのR.リッチが魅せた超絶技巧を思い起こす方も多いだろう。ただし10代での録音とのこともあってか、誤解を恐れず言えば鑑賞曲の印象が殆どないほどの曲芸的な演奏だった。それに対してピカイゼンは、この作品の持つ運命を少しでも変えようとしたのではないかと感じる。曲芸的な面を抑えて人に聴かせる曲として演奏しているのが聴けばよく分かるだろう。ヴィクトル・アレクサンドロヴィチ・ピカイゼン(1933年 - 2023年)は現ウクライナのキエフ出身。5歳でヴァイオリンを始めると1941年から1944年までキエフ音楽院にて学ぶ。その後、モスクワに移るとグネーシン音楽院にて同郷のデヴィッド・オイストラフと出会い師事する。この出会いから、モスクワ音楽院および同校の大学院にあたるクラスを27歳で卒業する思春期~青年期の間、オイストラフの薫陶を受け続けた。この大学院クラスまでの全課程を完了したのは後にも先にもピカイゼンだけであり、名実ともにオイストラフの一番弟子といえる。受賞歴では在学中の1949年から「プラハの春」コンクール(2位)、1955年エリザベート王妃コンクール(5位)、1957年のロン=ティボー国際コンクール(2位)、1958年の第1回チャイコフスキー国際コンクール(2位)と数は多いが、全て次席以下に甘んじていた。そのピカイゼンが1965年に遂にグランプリを獲得したのが、他ならぬパガニーニ国際コンクールだった。この経緯もあってかパガニーニおよびカプリースについての思い入れは並々ならぬものがあり、卒業後の1960年代初頭から始まった精力的なコンサート活動の中で実に78回という演奏回数を数え、最後に行った2004年のミラノでの演奏も大成功だったという。そして、ピカイゼンが生涯をかけて愛奏したもう一つの作品がバッハの無伴奏Vnだった。二つの録音を聴き比べると、同じ延長線上にある事がわかると思う。同じ無伴奏作品という以上に、ピカイゼンの中で根底に流れる思想がバッハとパガニーニで共通しているのだろう。技巧も超一流だが、それ以上に「血の通った」カプリースを生み出そうとする姿勢が聴き手の満足度に貢献している。オリジナルはMELODIYAであり、そのモノラルは最も入手難だが最も音質が良いと思われる。

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