商品コード:1369-063b[ARGO] B.グリーヴィ(a)/ ヘンデル:オペラアリア集(全10曲)
商品コード: 1369-063b
商品詳細:グリーヴィの録音は英ARGOに数点があり、宗教曲専門のようだ。アルトという音域ながら、その清楚な響きが宗教曲に合っている。同じARGOのスポーレンベルクと共に素晴らしい歌手。クセの少ない声はアルトとしては、クリアーで落ち着きがあり、信頼に足る何かがある。ヘンデルのアリアという少々マイナーな曲種だが、彼女の声で聴くと実に良い曲ばかりに聴こえる。穏やかな気持ちになれる隠れた名録音。歌手バーナデット・グリーヴィ(Bernadette Greevy・1940 - 2008)は、アイルランド・ダブリン生まれのメゾソプラノまたはアルト。ダブリン工科大学応用芸術学部の最初のアーティスト・イン・レジデントであった。ダブリンでジーン・ノーランに師事し、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でヘレン・イセップに師事した。18 歳のとき、ダブリンのゲイエティ劇場でグノーの『ファウスト』のシーベル役でオペラの舞台に初めて出演。その後ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにデビューした。しかし、グリーヴィは真のオペラの成功に必要な演技力を身につけず、代わりにオラトリオや歌のリサイタルの世界で音楽的な足跡を残した。彼女はサー・ジョン・バルビローリによってエルガーの『ゲロンティウスの夢』やヘンデルの『メサイア』などの作品に紹介され、その後マーラー、バッハ、ハイドンの音楽をARGO録音した。ARGOではいくつかの宗教曲録音やアリア集などがある。特にヘンデルのアリア録音に関する批評で、1966年、ニューヨーク・タイムズ紙のハワード・クラインは「その声は真のコントラルトのしっかりとしたコンパクトな響きを持っている。彼女は無限の息を持っており、機敏かつ正確に声を動かすことができる。」と述べている。マーラーの「亡き子をしのぶ歌」でタイムズ紙は、 26歳のグリーヴィの「豊かで輝く声、下部は豊かでしっかりしており、上部は輝かしく、見事に表現力豊かなフレージング」と賞賛した。その後、1990年代に、彼女はアルゼンチンのブエノスアイレスのコロンブス劇場で4年間にわたってマーラーの全声楽作品をオーケストラとともに演奏した。グリーヴィはロンドンではなく地元ダブリンに居住した。英国とアイルランドから多くの賞を授与された。グリーヴィの声質は宗教作品に大変マッチし、このヘンデル:アリア集はグリーヴィの最も成功した代表作。ダブリン居住後は演奏機会が減ったが、地元のCladdagh Recordsが1979年頃グリーヴィのバッハのアリア集の制作を行った。グリーヴィの声はアルトの中でも比較的高い音域でメゾ・ソプラノでも通用する。キャサリーン・フェリアーのような存在感はあるがフェリアーよりすっきりとした美しい声質である。一度聴いたら心に残る声であることは確かだろう。
B.グリーヴィの在庫一覧へ









