商品コード:1369-062b[UNICORN] W.フルトヴェングラー/ ベートーヴェン:交響曲9番「合唱」, ブラームス:ハイドン変奏曲
商品コード: 1369-062b
商品詳細:1942年、戦況の悪化のなかでナチス党の宣伝大臣ゲッベルスは戦意高揚の為、国民統合の象徴としてフルトヴェングラーにヒトラー総統誕生祝賀演奏会を指揮させようと画策した。フルトヴェングラーは拒否していたが圧力に屈し同年4月19日、ナチス党旗を前にして指揮することになる。この演奏はドイツ全土にラジオ放送された。フルトヴェングラーとしては不本意ながらも一種極限状態の中で行われた指揮であり、凄絶の極めた演奏となった。単なる戦時中の演奏を超えた、空前絶後のライブ演奏となった。これはその総統誕生祝賀演奏会の約1か月前の3月22日のライブ録音で4月19日、ヒトラー生誕記念日前夜祭のライヴと同じではないが、これはブルーノ・キッテル合唱団創立40周年記念ライヴ記念演奏となった録音でブルーノ・キッテル合唱団が出演。なお4月19日の録音にLPは存在せずCDのみの発売で、第4楽章がナチス党のニュース映画に使用された。3月22日も非常に緊張感の高い演奏である。最も知名度の高いバイロイトの第九が、お祝いのゆるやいだ中での演奏なのに対し、当盤は大変引き締まった演奏。是非聴き比べることをお薦めしたい。ロシア軍がベルリンから撤退する際に接収した中でも特に貴重な音源である。ベルリンpo.の第九こそ、このフルトヴェングラーの真骨頂。是非この機会にお聴きいただきたい。バイロイトの第9がまるで違った演奏に感じられるだろう。MELODIYAの黄アコードなどのプレ・メロディアと呼ばれる初期プレスが評判が良いが値段は相当高額になる。MELODIYAではDLレーベルは1970年代初期までのプレスで価格・音質のバランスは良い。MELODIYAがオリジナルだが1960年代後期プレスの当UNICORN盤が西側で最も古いプレスとなる。ファンに言わせるとバイロイトのフルトヴェングラーは真のフルトヴェングラーではないというのが共通認識らしい。確かにそうだろう。なおUNICORNでは当初UNIC 100-1という番号で発売された後UNI 100-1になるらしい。通常UNIC 番号は濃緑/銀中溝レーベルの一角獣ロゴが付かない初期レーベルで黒系の厚紙ジャケットに入る装丁である。弊社ではUNIC 番号は一度も入荷が無く、未確認である。しかし存在することは確かなので水色一角獣レーベルは第2版となる。その後1970年代に入り赤/銀一角獣土手レーベルとなり、ジャケットは文字ではなく橙色ベースの写真ジャッケットに変更される。こうなると価格はぐっと下がる。これは1968年にリリースされた水色一角獣レーベルで盤も厚く初出盤ではないが、十分に保存用として愉しめるプレスである。
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