商品コード:1369-051[UNICORN] E.フィッシャー(pf)/ ブラームス:Pf協奏曲2番
商品コード: 1369-051
商品詳細:これは他のベートーヴェンの交響曲などと同様に1942年11月8-9日ベルリン・フィルハーモニーでのマグネトフォン方式によるモノラル・ライヴ録音である。終戦時にソ連軍がベルリンの旧RRG放送会館などから持ち去ったRRG(ドイツ帝国放送ベルリン放送局)録音の一つで最初のLPは1962年MELODIYA:Д 09883(後期プレ・メロディアレーベル世代)で発売された。西側では1968~9年頃英国UNICORNまたはフランスのフルトヴェングラー協会から発売された。MELODIYA盤の音質がもっとも良いと思われるが高額である。英UNICORN盤は安価であり音質も悪くない。但しプレスの種類が多いのでレーベルの世代と価格が適正であるか吟味する必要がある。勿論それはMELODIYAにも言える事である。UNICORNでは当初UNIC 102という番号で発売されたが当社では未入荷で、これは最初のロットのみの希少プレスである。通常は1969年に製造された「水色一角獣センター赤レーベル・文字共通デザイン表コート・ジャケット入り」が初期として誤りではない。その後2~3回はレーベルデザインが変更され再版されている。それだけ長期に亘って発売された重要な録音とみなされた録音であった。なんといってもフルトヴェングラーの戦時中録音である。それらは1950年代のウィーン録音とは次元が異なるフルトヴェングラー黄金期の演奏が聴ける貴重な録音である。これも、終戦時にソ連軍によって持ち去られ、MELODIYAから最初のLPが発売された音源の一つである。録音はドイツ帝国放送ベルリン放送局が行ったマグネトフォン方式録音である。マグネトフォンとはドイツの電機メーカー・AEGが開発、製造して第二次世界大戦後はテレフンケンのテープレコーダーのブランドとして使用された磁気テープによるテープレコーダーの一種である。マグネトフォンは第二次世界大戦中のドイツにおいて、プロパガンダに大いに活用され、アドルフ・ヒトラーの長大な演説の録音、放送に使用され、放送を聴いても生か録音か判断できず、総統の行動を秘匿するのに役立ったという。第二次世界大戦後はテレフンケンから従来の業務用に加え、家庭用の機種が開発、販売され、マグネトフォンの名称はテープレコーダーのブランドとして使用される。この録音は戦時中の録音であり、極度にロマンティック且つ緊張感に富んだE.フィッシャーの円熟期の演奏である。フルトヴェングラーの燃えるようなオケに呼応してフィッシャーもスタジオ録音ではあり得ないようなパッションを注ぎ込んだ名演である。ライヴ録音の妙味が味わえる一回限りのインパクトがここにある!
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