商品コード:1370-058p[CLUB NATIONAL] M.サージェント / レスピーギ:交響詩「ローマの泉」, 交響詩「ローマの松」
商品コード: 1370-058p
商品詳細:1960年米EVERESTレーベルはクリップス/ロンドンso.とロンドン・ウォルサムストウでベートーヴェンの交響曲全集を集中的に録音している。諸事情でDECCAやEMIに録音出来なかった大物指揮者の大作を上手く自社の録音でカタログに載せた目ざとい手法によるロンドン録音を実現させた事実を御存じの方は多いだろう。しかしそれだけではなかった、EVERESTは全く同年、同じ場所でM.サージェント指揮ロンドンso.とのレスピーギの録音も行っていた。これはMercury社が開発した35mm映画製作用のマグネチック・フィルムを使った超高音質録音で、EVEREST発売分ではこの超高音質だけを生かしたステレオレーベルで米国市場を沸かした。このEVERESTのステレオ盤は、我々、欧州盤を基準とする耳からいえば、ダイナミックな音だけをセールス・ポイントとした音楽性を無視した製品である印象が強い。当社の多くのお客様は同意されるのではないだろうか? 英国発売は提携していたWorld Record Clubから発売され、こちらは正に落ち付いた英国サウンドに仕上がっている。ステレオといえどもギラギラしたところは全くなく、英国伝統の音で安心できるのである。さてこのフランス盤は英国から供給を受けた音源をClub National du Disqueが独自にマスタリングを行い、Pathéにプレス委託して製造した盤である。こちらもまさしくフランスの音質にチューニングされているので安心して聴いていただける。それぞれの国にはそれぞれの固有のベースとなる音質があり、ほとんどのレーベルがその枠から外れることはない。マスタリングという技術でそれが可能になる。音源に関わりなく自国に馴染む音質になるのである。クリップス、サージェントとEVEREST録音が出てきたが、他にもありそうな気配がある。その場合、英国またはフランス・プレスで聴くことで欧州とは異質のEVEREST録音の呪縛から解放される。オケはロンドン交響楽団なので演出は馴染み深い英国スタイル!優美なレスピーギがここにある!
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