商品コード:1370-013t[DGG] H.ゴイザー(cl) F.フリッチャイ/ モーツァルト:交響曲35番K.385 , Cl協奏曲K.622

[ 1370-013t ] Weber ‎- Heinrich Geuser Ferenc Fricsay


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商品コード: 1370-013t

作品名:モーツァルト:交響曲35番K.385 | Cl協奏曲K.622
演奏者:H.ゴイザー(cl)F.フリッチャイ指揮ベルリン放送(旧名RIAS)so.
プレス国:ドイツ, Germany
レーベル:DGG
レコード番号:S 71103
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8/7
評価/ジャケット:A
キズ情報:
レーベルタイプ:【ドイツでの再版/クラブ盤の最初】---チューリップALLE内溝, ▽M33, Sonderaufageの帯あり, フラット重量, D9/D9, 1959年頃製造分
ジャケット:【ドイツでの再版/クラブ盤の最初】---両面紙ペラ, Sonderaufage, ジャケ裏年号:5/59
トピックス:1957年9月西ベルリンでの2回目モノラル録音, 録音詳細不明, 1957年頃Deutsche Grammophon Gesellschaftによりコピーライト登録・同年DGG:19 130 LPEM(チューリップALLE内溝・▽M33レーベル・フラット重量盤・青系写真デザインジャケット入り・裏年号57)にて初リリース(裏年号57の入荷はなく当社最古は6/60), これは1959年にクラブ盤としてカップリングが変更されDGG:S 71103(当装丁)にて最初に出た形, 音質差はほぼないと思われる, 初回録音は1956年頃の独IMPERIAL:ILP 158, ゴイザーのK.622にステレオは存在せず, K.622の名演の一つに数えられる, これは1959年製造分で正規盤の当社入荷最古分より古い! 演奏:★★★★★, 音質:★★★★

商品詳細:ゴイザー2回目の1957年モノラル録音。初回は1956年頃の独IMPERIALでW.シュヒター指揮北西ドイツpo.との録音だった。K.581等の室内楽でも多くの名演を残すゴイザーのCl。彼の音色は柔らかく、仏のエティエンヌとはまったく正反対の音色を持つ。しかし、その名人然とした表現力は人を黙らせるに充分な力を持っている。とても自然に吹いているのだが、何処か心をぐっと掴んでしまう所のある不思議なクラリネットだ。一見凄いと言わせる人ではないが、長く聴くほどに味わいが深まる奏者。2回目DGG録音は最初、ウェーバー:Cl協奏曲1番Op.73とのカップリングで19 130 LPEMで1957年にリリースされた。これは1959年頃カップリング変更されたクラブ盤である。モーツァルト:交響曲35番K.385とのカップリングで指揮はクラリネット協奏曲K.622と同じF.フリッチャイである。このカップリングも妥当なものだろう。19 130 LPEMは実際1957年初年度リリース分は殆ど見ることが無く、裏年号1960年以降が通常である。それを考えると1959年発売の当クラブ盤も十分に初期盤の一つとしての存在価値はあると思われる。クラリネットのハインリヒ・ゴイザー( 1910 - 1996)はドイツのノルトリンゲン生まれ。ミュンヘンのアカデミーでアントン・ウラッハに師事した。また、ベルリン国立音楽大学において教鞭を執った。当初ベルリンsk.で団員として活動。フェレンツ・フリッチャイ指揮の下、RIAS so.(ベルリン放送o.)で長年(1950 - 1977)、首席クラリネット奏者を務めた。弟子にはカール・ライスターがいる。ゴイザーの音は柔らかく、如何にも古い時代の奏者という印象である。バネのように強く、しなやかな音を持つ。また陰影に富む音色が最大の持ち味。ゴイザーが使う楽器はエーラー式と呼ばれるタイプでベーム式と双璧のモデルである。エーラー式は、モーツァルト、ウェーバー、ブラームスなどの大作曲家が活躍した時代の方式を受け継いだクラリネットで現在もドイツやオーストリアで広く愛用されている。今でもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はエーラー式を使っている。指使いはベーム式より難しいが、伝統的な音がこれらのオーケストラでは重視されている。ベーム式はその後19世紀半ばにドイツの楽器製作者のテオバルト・ベームが考案した方式である。エーラー式に比べて指使いがとても簡易となり、現代では主流となった。ゴイザーの場合はこのエーラー式にグラナディラ製のマウスピースが使われる。グレッセル(G.GRAESSEL NURNBERG)がメーカー名らしい。このマウスピースがかなりの特殊な珍品で現在入手は不能らしい。ゴイザーはマウスピースの上にゴムパッチを貼っていたらしく、世界で唯一の音であるらしい。音出しが難しくなるが、音の密度が濃く輪郭がくっきりとしていて周囲に埋没せず存在を主張する音になるらしい。全域に亘って太い芯を持ちながら倍音が豊かになるらしい。ゴイザーの太く地を這うような低音はこれらが秘密のようである。唯一無二の音を持つクラリネット奏者、ハインリヒ・ゴイザーを是非聴いて戴きたい!

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