商品コード:1370-009t[MUZA] B.シヴョンテク(fl) E.ステファニスカ・ウコヴィチ(cemb)/ バッハ:管弦楽組曲2番B.1067 , Cemb協奏曲1番B.1052
商品コード: 1370-009t
商品詳細:1972年頃ポーランドでのバッハ作品2曲の録音。演奏家は指揮者も含め国際的には無名だが、1970年代初期という時期のポーランドにおけるバッハ録音がよく分かる内容である。A面の管弦楽組曲2番でソロを執るのはフルート奏者のバーバラ・シヴョンテクという女性奏者。B面のチェンバロ協奏曲1番でも女性奏者のエリザビタ・ステファニスカ・ウコヴィチ。何方も無名の音楽家であるが、ポーランドの楽壇においてはそれなりの地位を持つ音楽家なのだろう。指揮者のカジミエシュ・コルト( 1930 - 2021)はポーランド生まれ。1939年から1945年までピアノをレニングラード音楽院で学ぶ。またクラクフ音楽院にも学んだ。ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団とバーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団の指揮者として要職に就く。オペラ指揮者としての契約の一つに、1976年のロンドン王立歌劇場における「エフゲニー・オネーギン」の上演があった。数ある音源の中にジュール・マスネの「ドン・キホーテ」の録音がある。1969–1973年にポーランド国立放送交響楽団の音楽監督、1977–2001年にワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めた。ヴィトルド・ロヴィツキの後任だった。その間の1980–1986年に南西ドイツ放送交響楽団の首席指揮者も務めた。ステレオ期のMUZAレーベル他、DECCAにも録音を残す。CD期に入り意外なほど多くの録音を残している。どちらの曲も古典的スタイルから近代感覚スタイルへの過渡期のような印象。1970年代から主に西側レーベルの主流となってゆく、流れ重視、細部軽視の風潮に染まっていないところが良い。特にB面のCemb協奏曲1番では歯切れの良い早めのテンポでくっきりと進むスタイルが1970年代的な進化を感じる。
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