商品コード:1371-056[VOX] A.ロザンド(vn)/ ベートーヴェン:Vnソナタ全集Vol.2/Vnソナタ7~9番 他
商品コード: 1371-056
商品詳細:アーロン・ロザンド( 1927- 2019)は米国インディアナ州ハモンドの生まれ。両親はそれぞれポーランドおよびロシアからの移民であった。10歳でフレデリック・ストックの指揮するシカゴ交響楽団とフェリックス・メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏して注目を集め、1940年からシカゴ音楽大学のレオン・サメティーニの下で研鑽を積んだ。1944年にカーティス音楽院に転学してエフレム・ジンバリストに師事し、1948年にニューヨークでデビューを果たした。1958年にはカーネギー・ホールで初リサイタルを開き、1960年にレナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニックでソロデビューした。演奏活動の傍らで、1981年から母校のカーティス音楽院、1986年からマネス音楽学校のそれぞれで教鞭を執るようになり、ザルツブルクやニースなどの夏期講習の講師や世界各地の国際コンクールの審査員として数多く招聘された。1950年代から1741年製のグァルネリ・デル・ジェス「エクス・コハンスキ」を使用していたが、2009年に77年間の演奏活動から退いたときに1000万ドルでロシアの富豪に売却し、うち150万ドルを母校のカーティス音楽院に寄付した。2019年5月、教職からの引退を発表し、カーティス音楽院から名誉博士号を授与された。2019年7月9日、肺炎によりニューヨーク州で92歳で死去した。晩年は来日も多く、日本でも人気の高いヴァイオリン奏者だった。録音の大半がVOXで、ギトリス、バルヒェット、ラウネンバッハーらとの人気を分け合った大物ソリストである。スタイルはフランコ=ベルギー楽派とロシア楽派の双方の流れを汲む。ナタン・ミルシテインやヘンリク・シェリングらの支援により19世紀ロマン派の音楽に関して豊かな見識を持っていたロザンドに目を留めたのがVOXレーベルで、VOXと契約したことで名声を得る。ロザンドが最も敬愛していたのはドイツ/オーストリア音楽で、1961年にはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集をVOXに録音している。ふんだんに19世紀風の技巧を駆使した演奏で古典的な美意識と弦楽の持つ魅力を最大限に生かしたストイックな姿勢が聴く者の心を打つ真摯な演奏である。この人のVnは芯のある豊かで鈴の音のような音色が宝石のようにキラキラと空間に撒き散らされたような気分だ。生涯のある時期だけに与えられた宝物のような音色を楽しんでいただきたい。米プレスのみと思われる。欧州プレスが存在しないので米国盤は貴重となる!
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