商品コード:1371-052[VOX] A.フォルデシュ(pf)/ バルトーク:Pf協奏曲2番, Pfソナタ
商品コード: 1371-052
商品詳細:この録音は1948年SP末期の歴史的SP音源の覆刻LPの可能性が高い。ベーラ・バルトーク( 1881- 1945)の没後わずか三年後の1948年のSPによる歴史的録音のLP復刻盤である。ピアノ協奏曲第2番は1931年に作曲された。バルトークは自身この第2番については次のように述べている。--「私が作曲したピアノ協奏曲第1番は、自分でも良くできた作品だと思うが、構成面でオーケストラにとっても、そして聴衆にとっても難しいところがあった。そこで、それと平衡をとるようなオーケストラの演奏がそれほど困難でなく、聴衆にとってもっと快い作品としてこの第2番を作曲した。」--。初演は1933年1月23日、フランクフルトにてバルトーク自身のピアノ、ハンス・ロスバウトの指揮であった。日本での初演は1959年4月20日、NHK交響楽団第40回定期公演にて、アンドール・フォルデシュのピアノ、ヴィルヘルム・シュヒターの指揮により行われている。そう、アンドール・フォルデシュは日本での初演者であった。アンドール・フォルデシュ(1913- 1992)はブダペストの生まれ。ベーラ・バルトークから直接の教えを受けたピニストである。第二次世界大戦の影響でノルウェーやスウェーデンを経由して米国に亡命し、1948年に米国市民権を獲得した。当時のPOLYDORレーベルの専属となり、1940年代後期からSP録音を行っている。フォルデシュは米国に祖国ハンガリーの作品を広める役目を自覚し、多くの米国初録音を行っている。バルトークのPf協奏曲2番は1948年という早い時期のSP録音でVOXがまだPolydorだった頃の1940年頃からPolydorまた米COLUMBIAにSP録音を残している。DGGには1953年に移籍した。それ以前はVOXに籍があり、ここに数枚の協奏曲録音がある。これはその一つ。PolydorまたはVOX時代のフォルデシュはDGGとは別人のようなパワーと激しいスタイルを持っており、このPf協奏曲2番もその路線である。1年程前にPf協奏曲1番もデゾルミエール/ラムルーo.と録音していた。打楽器が多用されるオケで米国人には受けが良かったと思われる。B面のピアノ・ソナタは1926年作。唯一のピアノ・ソナタである。半音階的な和声による調性感の不明確な響きに加え、バルトークが目指していたバロック音楽的な構造の明確さ、そしてこの時期の彼の作品で特に目立つピアノの打楽器的な使用、重厚な和音の塊が特徴となっている。難易度が高い曲らしい。バルトークの直弟子としてフォルデシュの演奏は一つの見本となる演奏。1948年録音としては高音質である。フランスでも発売された。
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