商品コード:1371-050[Pathé-VOX] M.d.ラ・ブリュショルリ(pf)/ チャイコフスキー:Pf協奏曲1番
商品コード: 1371-050
商品詳細:日本でも人気の女性ピアニスト、モニク・ド・ラ・ブリュショルリ(1915- 1972)はパリジェンヌ。先祖にはフランソワ=アドリアン・ボイエルデューやアンドレ・メサジェが居る音楽家系である。7歳でパリ音楽院に入学し、両親の親友イシドール・フィリップに師事。1928年に音楽院を首席で卒業する。その後はパリでアルフレッド・コルトーに、ウィーンでエミール・フォン・ザウアーに、ベルリンでラウル・コチャルスキに入門。1932年にシャルル・ミュンシュの指揮で協奏曲を演奏して、ピアニストとしての突破口を開く。1936年から1938年まで数々のコンクールで成功を収めており、1937年にはワルシャワのショパン国際コンクールに入選した。1930年代後半から精力的に活躍、フランス以外でも大変な人気を誇った。1966年12月にルーマニアで自動車事故により左手の機能を失い、51歳で演奏活動から引退を余儀なくされた。晩年は教育活動に献身し、ジャン=マルク・サヴェリ、シプリアン・カツァリスらを育成した。ブリュショルリの黄金期は1943年からのSP録音に始まる。これは1952年ウィーンでのモノラル録音。過去にフランスと米国盤が1回ずつ入荷しただけの希少盤。EURODISCの再版が通常入手可能なLPだった。VOXはヴァン・ゲルダーにカッティングマスターを依頼するなど音質には拘ったレーベルである。1950年代初頭からリアルでダイナミックな音質で知られる。この録音も凄い音で録音されており、再版などまるで別物。オケの出だしから凄い勢いの音楽が飛び出す。意外に早いテンポでブリュショルリのソロが勢い強く出てくる。モーツァルトの録音より古い為かまだ38歳の若さが溢れる、しかし鋼のような強力なタッッチは意外である。デリカシーよりもパンチのある強い音でオケに対抗する。1950年代後期からみられるゆったりとした音楽はここにはない。殆ど殺気だっかのように足早に展開してゆく第1楽章。勿論緩徐楽章に見られる柔らかな表情は極上の上品さが漂う。チャコフスキーというロマン派作品にもパワーで全く負けていない力量を持ったピアニストだった。尚ジャケットの表記でオケはウィーン国立フィルハーモニーと書いてあるが誤りでウィーン・プロ・ムジカso.すなわちウィーンso.のことである。
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