商品コード:1371-044[VOX] S.ラウテンバッハー(vn)/ メンデルスゾーン:Vn・Pfのための二重協奏曲, Vn協奏曲1番
商品コード: 1371-044
商品詳細:1975年というラウテンバッハー(vn)としては晩年に近い協奏曲録音。メンデルスゾーン作品2曲だが、このVn協奏曲はよく知られる「3大協奏曲」の一つではない、1番ニ短調とされるOp.なしの曲で、有名なホ短調Op.64の協奏曲よりも前に作曲された作品なので1番とされる。メンデルスゾーンが1822年に作曲したヴァイオリン協奏曲だが、楽譜(2つの稿がある内の初稿)はメンデルスゾーンの死後、未亡人のセシル・シャルロット・ゾフィ・ジャンルノーが所有していたが、セシルが1853年にフェルディナンド・ダヴィッドに贈り、ダヴィットの没後(1873年)はイギリスへ渡った息子のペーター・ユリウス・パウルが楽譜を相続した。さらにパウルが1932年に没した後、そのまま作品の存在自体が忘れ去られていた。1951年になってから、ヴァイオリニストのユーディ・メニューインがロンドンでメンデルスゾーンの子孫にあたる一族の邸宅を訪れていた際、本作の自筆の草稿を見せられたことで本作がようやく一般的に知れ渡り、1952年にようやく蘇演が行われた(出版も同年になされている)。メニューインが初録音を行ったが、その後次々と録音が行われた。「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調MWV. O4」はメンデルスゾーンが1823年に作曲したヴァイオリンとピアノのための協奏曲(二重協奏曲)である。伴奏は弦楽合奏であるが、管弦楽版も存在している。滅多に演奏されない為に知られていない作品であるが、近年では録音がいくつか出て1960年に初めて出版された。1823年の作品らしい。友人でヴァイオリニストのエドゥアルト・リッツのヴァイオリンと、メンデルスゾーンか姉のファニーのピアノ・ソロを想定して書かれたと推定される。1960年以前の録音は存在しない。メンデルスゾーンは多くの若書きの協奏曲を残していたが、演奏・録音は限られる。ここではラウテンバッハーがヴァイオリンを、マリレーヌ・ドッスがピアノを担当する。VOX社の創業者である George H. De Mendelssohn-Bartholdy (自称・メンデルスゾーンの子孫)は1950年代よりメンデルスゾーンのマイナー作品を数多く手掛けていた歴史がある。これらはVOX社の伝統といえるだろう。ズザーネ・ラウテンバッハー(1932 - 2020)はドイツ生まれの女性Vn奏者で夫君はシュトゥットガルトの南ドイツ音楽スタジオを創設した音楽家、かつ音響エンジニアのハインツ・ヤンゼンであり、1950年から1990年までの間に数多のレコード録音を行った。この録音時ラウテンバッハーは53歳で、Vn奏者としては引退するのが通例だが、全く衰えを感じさせない技術はさすがといえる。
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