商品コード:1371-028t[ETERNA] M.アブラヴァネル/ マーラー:交響曲8番「一千人の交響曲」
商品コード: 1371-028t
商品詳細:アメリカVanguard社が音源を持つマーラー:交響曲8番。欧州ではPhilips。ETERNA最初のマーラー全集の中の一つ。この8番のみが、何故か米音源を使っている。それは、この交響曲の規模による。「千人交響曲」と副題の付く大規模な構成だけに、そう簡単に録音ができるわけではない。その為、8番の録音は少なく、この時代では最良の録音だったのだろう。プレスは全てETERNAのスタンパーに作り直され、ETERNAサウンドに仕上がっていて、オリジナルより上か?最初のマーラー全集は他社音源を多く使用して1970年までに全曲発売に間に合わせた。ETERNAで全曲揃える方には必要となる2枚組LP。当然オリジナルのVanguardレーベルより聴きやすいと思われる。欧州では他にPHILIPSからも発売された。それだけ8番の録音は貴重だったのだろう。指揮者のモーリス・アブラヴァネル(1903-1993)は、1920年代からドイツで活躍を始めたがユダヤ系だった為に社会不安を避けてフランスに移住。やがてフランスでも反ユダヤ主義が勃興した為、今度はオーストラリアに職を求めた。当地でいくつかの歌劇場を立て直し、評判と名声を得た。そしてアメリカに渡る。1946年アブラヴァネルは、ユタ州ソルトレイクシティにあるユタ交響楽団が指揮者を募集しているのを知るとこれに応募。以後、引退する1979年まで、30年以上に亘って同楽団と密接な関係を築いた。殆どは米VANGUARDの録音。このオケで1963-74年の約10年間でマーラー全曲録音を行った。正直オケは全米トップ10にも入らないローカルオケなのだがB.ワルターの助手時代に鍛えた手腕でまるでワルターが演奏しているかのように聴こえる。素人同然の山の中のオケを生涯をかけてここまで育てた意思の塊のような指揮者。米VANGUARDが全曲録音に選んだ理由がわかる。人間味溢れた魂のこもった演奏を見逃してはならない。
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