商品コード:1373-053b[DGG] Y.ベルネット(pf) / ラフマニノフ:前奏曲集Op.32~10曲, 12番, 前奏曲集Op.23~9曲
商品コード: 1373-053b
商品詳細:1920年、米国ボストン生まれのヤーラ・ベルネット(ベルネッテ・エプシュタイン)はロシア系の女性ピアニスト。但しロシアン・スクール生ではない。理由は生後6か月でブラジルに移住し、6歳でフランツ・リストの弟子であったホセ・キリアスにピアノを師事。11歳でサンパウロにてデビューを果たした。従ってロシアン・スクールの師はいない。その後はA.ルービンシュタインとC.アラウに薫陶を受ける。1949年にニューヨーク・デビュー。1955年にはパリ音楽院管弦楽団のソリストとして、ヴィラ=ロボスの『ブラジル風バッハ』を作曲者自身の指揮によって演奏し、ヨーロッパデビューを飾った。1972年からはハンブルクの高等音楽学校の教授に就任、20年間その地位に留まり、数多くの音楽家を育てた。おそらくこれは彼女の唯一のメジャー・ソロ録音(1969年)と思われる。DGGに録音があるブラジル人にR.シドン(pf)がいるが、彼女の先輩にあたる。1969年ミュンヘンでの録音でOp.32(全13曲)とOp.23(全10曲)を録音したが収録時間の関係でOp.32-11/13とOp.23-3の3曲がカットされた。動きの機敏なタッチではあるが技巧優先なタイプではない。じっくり、しんみり聴かせる技を持っている。ベルネットの中に何らかのロシア系の音楽ルーツがあるのは確かだろう。でなければデビュー録音でラフマニノフ:前奏曲集など録音するはずがない。米国流のクりアーではっきりしたタイプのピアニズムであり、ロシアン・スクール生が演奏するラフマニノフ:前奏曲集とは幾分異なるが、ベルネットの洗練されたピアニズムで聴くラフマニノフもまた美しい音楽体験といえる!
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