商品詳細：初入荷の希少タイトル。VaとPfのための作品集。L.ベズルコフ(va)A.スピヴァク(pf)のデュオでヴィオラのL.ベズルコフは当社初入荷の奏者で詳細は不明。ピアノのA.スピヴァクも同様である。片面2曲ずつの計4曲入り。どの曲もほぼ初めてといってよいマイナー作品ばかりだが、レパートリーの少ないヴィオラ奏者にとっては貴重なオリジナル作品と思われる。ヴァイオリンと比べ、極端にオリジナル作品は少ないヴィオラ、編曲などで代用するケースもあるが、ヴァイオリンとヴィオラはそもそも音域が5度異なる為、簡単な編曲では物足りなく感じる事になる。やはりヴィオラを念頭に作曲されたオリジナル作品が良いのは当然である。現在でも「ヴィオラの第一人者」なんてものはいない。(それほどの腕があればヴァイオリンへ鞍替えしてしまう)「ストラディヴァリウスを盗まれたくなければヴィオラのケースに入れておけ(誰も手を出さない)」というジョークが残っている。チェロより1オクターブ高いこの楽器は独自の音域を持ち、隣接する弦を同時に鳴らす、重音奏法と呼ばれる特殊な演奏法により、完全五度の重音を奏でることが可能である。ここではヴィオラのためのオリジナル作品を収録した珍しいLP。先頭のグラズノフの「エレジー」は哀愁漂うロマンチックな名曲である。録音こそ少ないが、このLPで触れてみるのはお勧めできる。B面先頭にはフランスのミヨーの「VaとPfのためのソナチネ1番」が入る。この曲には「18世紀の無名作曲家による未発表の主題による」という副題が付けられており、これらの主題はミヨー自身に帰属する可能性がある。他は更にマイナーな作品であり、LPで聴ける機会はほぼない曲なだけに滅多にない機会である。B面のミヨーは初めて聴く曲だが明るく聴きやすいソナチネ。ハンガリーの作曲家レオ・ヴァイナーのソナタは幻想的気分の美しく静かなソナタ。演奏者はマイナーだが技術的に過不足なく、未知の世界を開いてくれる案内役といえる。

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