商品コード:1373-040t[MELODIYA] M.トルピーゴ(va) 他/ グリンカ:Vaソナタ ニ短調(ボリソフスキー補筆版), 大六重奏曲
商品コード: 1373-040t
商品詳細:ミハイル・グリンカ(1804~1857)の室内楽2曲。グリンカは貴族で富裕な地主の家庭に第2子として生まれ、ロシア国外で広い名声を勝ち得た作曲家の一人で、「近代ロシア音楽の父」と呼ばれた。グリンカは青年時代にイタリア、晩年にドイツに留学して作曲理論を学んでおり、この間にはオペラよりも器楽曲の創作を追究した。イタリア時代は、ハイドンやモーツァルトの器楽曲やロッシーニの序曲の様式で、数々の室内楽曲を作曲した。ドイツ時代は、交響詩などの管弦楽曲が中心となっている。中でもイタリア時代に書かれた『悲愴三重奏曲 ニ短調』は、イタリア風のカンタービレとスラヴの憂鬱が結びついた、流麗かつ軽快な表現によって、再評価を受けるに至っている。ヴィオラソナタ ニ短調は1825年に作曲を開始し、1828年に完成させた作品。グリンカ初期の作品であり、グリンカが21~24歳の頃の作品。ヴィオラとピアノによる2楽章の未完成作品で、実は3楽章にロンドが書かれる予定だったが結局完成されず、その主題は子どものためのピアノ作品(ポルカ)に転用された。後にロシアのヴィオラ奏者ヴァディム・ボリソフスキー(1900~1972)が100年以上サンクトペテルブルクの図書館に保存されていたスケッチを用いて第3楽章を完成させている。現在ではほとんどの奏者がグリンカが完成させた第1楽章のみ、あるいはボリソフスキーが欠損部を補筆完成させた第2楽章までの演奏である。物悲しいピアノで始まり、その後でヴィオラがそのメロディを引き継ぎロマンチックに朗々と歌い上げるような作品。シューマンの作品を彷彿とさせるようなノスタルジックな曲である。B面の大六重奏曲 は1832年の作で、弦楽四重奏にピアノとコントラバスが加わった6重奏曲。シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」と似たような構成。マイナーだが明るく活き活きとした伸びやかなメロディーはまるでグリンカ版の「鱒」のような曲である。誰もが楽しめる曲である。特に絢爛豪華なピアノの活躍が目立つ曲でもある。録音が少ないだけに掘り出し物的名曲と言えよう。
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