商品コード:1373-033t[MELODIYA] I.ジューコフ(pf) / スクリャービン:Pfソナタ全集vol.2/3番Op.23, 4番Op.30, 7番Op.64, 9番Op.68「黒ミサ」
商品コード: 1373-033t
商品詳細:イーゴリ・ジューコフ(1936- 2018)は旧ソ連のニジニ・ノヴゴロドに生まれるが、翌年、家族に連れられモスクワに移る。1955年よりモスクワ音楽院に学ぶ。当初はエミール・ギレリスに、その後ゲンリフ・ネイガウスに師事した。在学中の1957年ロン・ティボー・コンクール2位入賞。1960年にモスクワ音楽院を卒業する。西側にも出ているがロシアン・スクール出身。ネイガウス門下生の一人。かなり個性的で、バリバリと情感を出して弾きまくる、驚異的エネルギーの持ち主。チャイコフスキーの協奏曲をきっちり3曲入れている数少ないピアニスト。中でもあまり録音されない2/3番が凄い。技量・感性、共に第一級。しかし日本での人気が今ひとつなのが不思議。録音技術そのものにも情熱を持って関心を寄せており、「私は録音技師の中で最高のピアニストなのであり、ピアニストの中で最高の録音技師なのだ」と発言したことがある。ピアニストとしての活動以外では、モスクワ室内管弦楽団を率いて、1994年に引退するまで指揮者として活動した。また室内楽奏者としては、ヴァイオリニストのグリゴリー・フェイギンやチェリストのヴァレンティン・フェイギンと共に、1963年にジューコフ・ピアノ三重奏団を結成し、1980年まで古今の幅広いレパートリーによって演奏・録音に取り組んだ。ジューコフといえば一人で初めてチャイコフスキー:Pf協奏曲を全3曲録音したロシア人ピアニストとして知られる。しかしチャイコフスキーのPf協奏曲だけでなく、ソロでもロシア作品を中心に録音があり一定の評価を得ている。全体を通しバリバリ弾く傾向の強いロシア人と同様に、スクリャービンでも隈取のはっきりした音でリアリズムを追求したスタイル。ソフロニツキーのロマンチシズムとは大きく異なる演奏である。ただしメリハリをしっかり効かせ、ロマンティックな解釈も混ぜて、ジューコフ独自のスクリャービン解釈を創造している。ソフロニツキーのスクリャービンに慣れた方にははっきりした明瞭な演奏に感じるだろう。ジューコフは3枚のLPにスクリャービンのピアノ・ソナタ全10曲を録音している。
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