商品コード:1373-012p[GUILDE du DISQUE] C.シューリヒト/ モーツァルト:交響曲40番K.550, 36番K.425「リンツ」
商品コード: 1373-012p
商品詳細:最近ではシューリヒトのCHS系録音も入荷が激減している。シューリヒトにとってモーツァルトはその特質がぴったり合う曲種と思う。全曲録音しなかったのは残念な事だ。この40番にも彼の資質が見事に生かされている。テンポといい弾みといい、まったく地で演奏してぴったりくる音楽だ。いつでもあると思っていると大変なことになるシューリヒトのモーツァルトをこの機会に。尚このLPはプレスが多いので安価である。価格は必ずしも内容を反映する指標とはならない見本のような録音である。シューリヒトの面目躍如たる見事な演奏は一つあってしかるべきLPである。もし録音したレーベルがVSMなどのメジャー系でプレスが少なかったら2万円はくだらない内容と信じる。オケはロザンタールのラヴェルで知られ、パリの観光名所となっている国立歌劇場(ガルニエ宮)の専属管弦楽団である。VEGAなら話は分かるがなぜConcert Hall Societyなのかは謎。カール・シューリヒト(1880- 1967)はドイツ人だがウィーン・フィルやパリ音楽院o.と相性が良く、共に多くの名演奏を残したが、あまりの完全主義に一切の妥協をせずプロデューサーとは常に衝突を繰り返し、しまいには首になってしまったらしい。楽団員からは尊敬されていた。それで自由が利くConcert Hall Societyのようなマイナー・レーベルに籍を置くことになったらしい。大物指揮者が居なかったConcert Hall Societyでシューリヒトは思う存分腕を振るい、このマイナーレーベルに素晴らしいカタログを作り上げた。中古市場ではチープレーベル扱いの為、また大量のプレスが世界中にある為に安価である。しかし内容はシューリヒトの意図が完全に反映された演奏となっておリ、オーケストラの質さえ高ければ第一級の名演にも引けを取らない演奏であることは紛れもない事実である。商業第一主義のメジャーレーベルから追放されたシューリヒトだったがConcert Hall Societyという安住の地を見つけて自身の思う演奏ができたことは幸福だったのではあるまいか。一つ惜しむらくは一流のオーケストラを振ることができなくなってしまったことである、その中でもモーツァルトで共演したパリ国立歌劇場o.はConcert Hall Societyが用意できた最上級のオケである。チープレーベルという先入観でこれらを見送っていると、音楽の本質を見失い、最も愚かな行為である周りに迎合するという悪癖を身に着けることになりかねない。レコードの値段は内容と比例していないことをここで申し上げておきたい。
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