商品コード:1374-007[ODÉON] H.シェリング(vn)/ バッハ:Vn協奏曲1番B.1041, 2番B.1042

[ 1374-007 ] Bach / Henryk Szeryng


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商品コード: 1374-007

作品名:バッハ:Vn協奏曲1番B.1041, Vn協奏曲2番B.1042
演奏者:H.シェリング(vn)G.ブイヨン指揮コンセール・パドルーo.
プレス国:フランス, France
レーベル:ODÉON
レコード番号:ODX 114
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7/6 : 軽度の難あり・盤質7は滅多にない・これは良い部類!
評価/ジャケット:A : 軽度の補修跡あり
キズ情報:B面4時に微か3+小1回出るスレ, 5時に極小12回出る小凸→6(キズではないので7でも問題ないレベル)→かなり良い盤質!
レーベルタイプ:【フランスでのオリジナル】---濃赤/銀内溝, フラット重量, スタンパー/マトリクス:XAR 111-21/XAR 110-21, 1954年頃製造分Pathéプレス(最古)
ジャケット:【フランスでのオリジナル】---共通デザイン折返表半ツヤペラ(最古), ⓅⒸなし, ジャケ裏年号:なし
トピックス:【オリジナルは入荷の少ない希少タイトル】---1952年12月パリでのモノラル録音, 録音詳細不明, 1954年頃ODÉON/EMI Groupによりコピーライト登録同年仏ODÉON:ODX 114(当装丁)にて初リリース→1956年頃XOC 112(黄/茶フラット)→1962年頃XOC 809→1969年頃仏CBS:51009と変遷する, 但しRIAAカーヴはXOC 809からと思われる, 通常の流通は1960年代リリースのXOC 809, これは当社入荷2度目の希少な1954年初年度リリース分のオリジナル, しかも盤質7/6だが軽度でかなり良い盤質でまたとない良質盤, 海外では盤質5でも相当な高額になっている, RIAAカーヴを調整しないと仏ODÉONの1950年代初期盤は引っ込んだ音になる, この録音がシェリングによるバッハの協奏曲の記念すべき最初の録音でありバッハ作品の最初である, 協奏曲はこの後PHILIPSに再録音している, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:1950年~1955年までの間にヘンリク・シェリング(1918- 1988)は生涯における重要な録音を数点残している。シェリングはワルシャワ生まれのユダヤ系ポーランド人で、メキシコに帰化したヴァイオリニスト/作曲家。ODÉON以前のメキシコにSP録音などが数点あるがLP期ではODÉONレーベルが最初のレーベルになる。1955年に入れたバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの初回録音が最も名高いが、その3年前の1952年にバッハ:Vn協奏曲1/2番の2曲をパリで録音していた。このオリジナルはODX 114でリリースされ、ODX 122-124で出た無伴奏と同様に希少であり、綺麗な盤が少ないLPである。この2曲がシェリングの記念すべき最初のバッハ録音となった。指揮者のガブリエル・ブイヨンは当時パリ音楽院で指導していた教師で、ヴラド・ペルルミュテールやピエール・フルニエとトリオを組んでいた経歴の持ち主。オケのコンセール・パドルーは1861年に始まるフランス最古の、パリのコンサート・オーケストラである。ジュール・パドルーがコンセール・ポピュレールとして創設した。コンセール・ポピュレールは後発のコンセール・コロンヌ(1873年設立)やコンセール・ラムルー(1881年設立)に押され、1884年に活動を停止した。第一次世界大戦が終わった1918年、映画企業家セルジュ・サンベール(Serge Sandberg)が、このオーケストラを復活し、ルネ=バトン(Rhené-Baton)へ指揮を委ねた。演奏会場は、まず昔のサーカス小屋、それからガルニエ宮、マガドール劇場(Théâtre Mogador)、シャイヨ宮、シャンゼリゼ劇場、サル・プレイエル(Salle Pleyel)と移り、1921年からコンセール・パドルーを名乗った。パリで最初にできた大衆向けのオケである。さて演奏はいささか真面目すぎるほどに真摯で丁寧な演奏で当時のフランス人にはいささか硬すぎると思えるほど堅実な演奏である。星の数ほどあるこの2曲の録音の中でトップであるとは言い難い、また音色に関しても後のPHILIPSに移ってからの方が艶やかな音を出していて、シェリングの長い演奏史の中でもベストとは言えない録音である。しかしそれらを差し引いても、控えめに留めた表現にはバッハへの強い畏敬が込められているのは間違いない。細部に宿る曲への奉仕の心情は音に反映されており、これらと相まって名演の一つであるとしても疑問はない演奏であると言える。

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