商品コード:1375-058[DGG] H.シフ(vc)/ サン・サーンス:Vc協奏曲1番Op.33, フォーレ:エレジーOp.24, ラロ:Vc協奏曲
商品コード: 1375-058
商品詳細:チェロ奏者のハインリヒ・シフ(1951-2016)はオーストリア・グムンデン生まれの若手とばかり思っていたが、2016年に65歳で亡くなっていた。9歳からチェロを習い始め、トビアス・キューネに師事した。後にアンドレ・ナヴァラの指導も受けている。いくつかのコンクールでの入賞を基に音楽キャリアをスタートさせたが、1972年にオーストリアのグラーツで開かれた国際現代音楽協会(ISCM)演奏会で病気のムスティスラフ・ロストロポーヴィチの代役としてルトスワフスキのチェロ協奏曲を演奏し大絶賛を博し、これにより彼の名が世界に知れ渡るようになった。2008年に脳卒中を発症して演奏活動を一時停止していた。リハビリの末、2009年から演奏活動を再開するも、2012年にはチェロ演奏から引退した。1990年から指揮活動にも旺盛に取り組むようになり、世界各地のオーケストラに招かれた。1990年からリンツ・ブルックナー管弦楽団首席客演指揮者を務めた。1976年5月ロンドン録音DGG発売の当LPがシフの公式なデビュー録音のようである。シフにとっては20代半ばの録音であった。指揮のチャールズ・マッケラス(1925 - 2010)はオーストラリアの指揮者。幅広いレパートリーを持ち、中でもチェコ音楽へ大きく傾倒した。その意外な二人のフランス作品での共演。まだ若いシフは恐いものなしのように大胆なソロをい展開する、マッケラスはその勢いのごとくシフを乗せるようなオケで2人は熱い共演を展開する。1970年代としては濃い味わいで元気の良いサン・サーンスになっている。フォーレでは朗々と鳴らすシフを引き立てるオケ、後半の盛上りではオケも同様に熱く吠える。B面はラロの協奏曲。冒頭からマッケラスがパワー全開のオケで始まり、唸るようなシフのソロが展開。オケは強弱を対比させ、この熱い曲を更に熱くする。若手ながらやや暴走気味ながらもマッケラスがバランスを整えようとするもシフの勢いあまって全体に熱い展開のまま進んでゆくスリリングな演奏である。薄味ばかりの1970年代中期にあってこれは驚くような熱い演奏!大推薦!
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