商品コード:1375-006n[SUPRAPHON] Z.ルージチコヴァー(cemb) / バッハ:クラヴィア協奏曲集/B.972, B.975, B.976, B.980
商品コード: 1375-006n
商品詳細:ERATOレーベルのプロデューサー、ミシェル・ガルサン(Michel Garcin)は、スザンヌ・ルージチコヴァーを使ってバッハのチェンバロ作品の全集を作ることを計画。SUPRAPHONに共同制作を持ち掛け、1964~1974年にかけてパリとプラハで分けて録音が行われた。第1回目のリリースのみ特別製豪華スリット箱に入る。M.C.アランが最初に作ったLP24枚組のオルガン曲全集も同様にスリット箱ヴァージョンがあり、ERATOが誇るバッハ2大作品全集として君臨した。この4曲入りの録音は1965年1月頃パリで行われた初期分で、全集化を狙って順番に録音したわけではなく、1枚物で完結するリサイタル盤のような形でLDEとSTEの2種で単売された。1966年頃までの初期録音はこのようにERATOとSUPRAPHONの両方から発売された。その後全てが完結した1975年頃、曲ごとに編集され、22枚(ERA 9030-9051)のLPとしてバラ/セット発売に至る。'60年代の初期録音は彼女の若きエネルギーと表情が自在に溢れ、音楽の喜びが感じられ、聴く者に何らかの力を与えてくれるような気がする。時間をかけての全集録音なのでノルマを消化する為の弊害がない。テンポは遅めで部分的にかなり変化を付けている。チェンバロ演奏の第一級作品。初期録音分だけを単売で購入しても十分な満足感を得られる演奏であることは確か!特にSTEで発売された分はトップレベルの高音質である!曲について、バッハの協奏曲には初期のヴィヴァルディなどの他人の協奏曲を鍵盤ソロ曲に編曲したクラヴィア協奏曲と称されるBWV972~BWV987 の16曲とBWV592~BWV596の5曲のオルガン独奏のためのオルガン協奏曲がある。更にクラヴィア協奏曲BWV1065もヴィヴァルディ原曲の編曲であった。これら22の協奏曲が1914年までに出版されたのちの1720年頃からバッハ作曲・編曲による協奏曲が始まる事になる。バッハ程の偉大な作曲家ですら最初は他人の作品の編曲で協奏曲を学び自身のものにしていった過程があったのである。但し他人の作曲の編曲とはいえ、全般に単なる編曲ではなく、原曲とはかなり異なったものになっている。大半が協奏曲~独奏曲への編曲であり、何も知らないでこれらのバッハ編曲作品を聴くと、その楽曲がバッハのオリジナル作品ではないかと感じさせてしまうのである。これはそれら20曲以上に初期協奏曲~代表作4曲を選曲したLPである。所でERATO:LDE 3350/STE 50250ではB.973を含む全5曲が収録されているがSUPRAPHONではB.973を含まない4曲入りである。このあたりの違いは不明である。Z.ルージチコヴァー(cemb)のクラヴィア協奏曲は全22曲の録音はなく全5曲の録音に留まったと思われる。
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