商品コード:1376-059[ERATO] J.ムイエール(vn)/ ベートーヴェン:Vnソナタ4番Op.23, Vnソナタ5番Op.24「春」
商品コード: 1376-059
商品詳細:1977年発売の珍しい録音。Pfのショルシャニーは'50年代よりCOL、DFで活躍したハンガリーのピアニスト。Vnのジャン・ムイエールはヴィア・ノヴァQt.の第1Vn、珍しいソロ。仏ERATO社は'70年代に入ると、演奏者も世代交代の時期とみたのか、積極的に'70年代の演奏家の録音にシフト。確かに新鮮な響きと共に新しい時代のスタイルが根付いていった。ここに聴くベートーヴェンは伝統を継承しつつ、何かしら潮流を感じさせ、良い意味で斬新。ジャン・ムイエール(1941-)はフランス・アンジェの出身のヴァイオリン奏者。パリ音楽院にてローラン・シャルミーにヴァイオリン、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を学ぶ。1960年にプルミエ・プリを得て音楽院を卒業。ミュンヘン国際コンクールなどで優勝。コンクールパリ音楽院管弦楽団のコンサートマスターに抜擢される。1968年にヴィア・ノヴァ四重奏団を結成。リーダーであり第1vn奏者。ヴィア・ノヴァ四重奏団はジャン・ムイエールが1964年にメンバー募集を行い、自ら立ち上げた団体である。ヴィア・ノヴァとは「新しい道」という意味で1962年コルシカ音楽祭に参加した4人によって結成された。名前の示すように弦楽四重奏の世界に新風を送り込むという意志がある。1970年最初の4曲をERATOに入れデビューした。その後第1VnのJ.ムイエール以外メンバー交代をしたがERATOに多くの録音を残し、多くのディスク大賞を受賞した。リーダーであるジャン・ムイエールが単独で録音を行うのは多くない。これはムイエールが初めて単独で行った録音である。ピアノにはEMIに籍を持つジョルジュ・シュルシャニーを迎え、ベートーヴェンのVnソナタ2曲を録音。ERATOの1970年代のVn奏者たちに共通した、清らかな音と丁寧な表情で普遍性の高い、良い意味で近代風の演奏になっている。1950年代風の独特の味わいこそないが、それを排除していったスタイルがこの時代のヴァイオリン奏者の特徴である。技巧的には文句の付けようのない上手さがある。シュルシャニーもまた同様のタイプのピアノで応えていて、現代の手本となるような演奏!
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