商品コード:1376-042p[ERATO] M.オークレール(vn)/ シューベルト:VnとPfのための作品集Vol.1/幻想曲D.934, 華麗なロンドD.895, ソナチネ3番D.408
商品コード: 1376-042p
商品詳細:ERATOに2枚ある録音のVol.1。二枚が揃わないのは残念だが、逆に揃いとなると大変な額になってしまう。'62年モノ/ステレオ同時発売。ジョワのソロだけでも素敵なPf伴奏に、空気のように軽やかに、しかし実在感のあるVnはまさに天上の音楽。人肌を撫でる音楽とはまさにこのVnだ。女性だけが持つ母性的な優しさが素直に出た名品。そこはかとなくシューベルトの寂しさが見え隠れする。無人島へ持って行くべき10枚に入れたい。モノラルの力のある音を楽しんでいただける! ミシェル・オークレール(1924- 2005)は、フランスのパリに生まれたヴァイオリン奏者。その芸風から「女ティボー」と称された。パリ音楽院でジュール・ブーシュリに師事し、後にジャック・ティボーの教えも受けたが、ティボーは彼女の才能を愛で、同院を首席で卒業するにあたっての卒業演奏では自ら指揮を買って出たという。1943年、19歳の時にロン=ティボー国際コンクールで優勝し(ティボー大賞)、以後フランス国内外で実績を積む一方、ティボーの助言でカメンスキーやパシュカス等に師事し、また一時期メニューインから薫陶を受けたりもした。1945年、ジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位。戦後、1951年にミュンシュに招かれ、渡米して成功を収めたり、1958年の訪ソではチャイコフスキーの協奏曲で絶賛を博すなど、フランス国内外で演奏活動をする一方、チャイコフスキーの協奏曲を皮切りに(米レミントン盤)、1950年代後半から1960年代前半にかけて、数こそ少ないものの何枚かの録音を行った。パワーと繊細さを同時に持ち併せた類稀な才能だったが、1969年に交通事故に遭い左手の故障の為に40代で早々に現役を引退した。引退後はパリ音楽院等で教鞭を執るなど後進の指導にあたり、主な門下にローラン・コルシアやフレデリック・ペラシー等がいる。来日公演自体は実現しなかったが、指導者としては1977年(昭和52年)桐朋学園に招聘されてマスタークラスを開講している。所属レーベルは米レミントン→ERATO→PHILIPSと変遷するが、ERATO録音はなんとこのシューベルトの2枚だけであり大変貴重な録音となった。弦の音は何処までも艶やかであり、そっと弦の表面をなでるように弾いて僅かにかすれたような繊細な音を出している。表情は女性特有の憂いを帯びた健康的な色香が立ち込める絶妙さ。どんな達人であろうと男性奏者には出せない生理的な違いを感じる。大人の色気で聴く者の心を奪う魔性の演奏!
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