商品コード:1376-040p[ERATO] A.ダルコ(pf)/ ショスタコーヴィチ:Pf協奏曲1番Op.35, Pfソナタ2番Op.61
商品コード: 1376-040p
商品詳細:ショスタコーヴィチの協奏曲とソナタが1曲ずつ入るLP。ERATOというレーベルはバロック作品と近現代作品への追及が凄まじいレーベルとして知られる。大手メジャーレーベルが収益性を重視して録音しないマイナー作品を敢えて積極的に録音してきた。バロック作品と近現代作品でERATOから出ていなければ、諦めるという図式がLP時代に確かにあったのである。これはショスタコーヴィチの中でも滅多に録音されないPf協奏曲1番。正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲 ハ短調」である。1927年の1月に、ワルシャワで開催されていたショパン国際ピアノ・コンクールのソヴィエト代表に選ばれたショスタコーヴィチは、ピアニストとしても成功を収めたいと考えて優勝を望んでいたが、名誉賞しか取れなかった。優勝を逃し落胆したことから生まれたのがこのPf協奏曲1番である。トランペットの独奏パートは当時のレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の首席トランペット奏者アレクサンドル・シュミュトの手腕を想定して作曲したと言われている。初演は同年10月15日にショスタコーヴィチ自身のピアノ、フリッツ・シュティードリー指揮のレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏によって行われた。この初演で、ショスタコーヴィチは作曲家としてもソリストとしても大きな成功を収めた。当録音ではアニー・ダルコのピアノとモーリス・アンドレのトランペットの独奏でパリで録音された。ピアノ協奏曲 第1番 は自作や他人の作品からの引用が全曲に散りばめられていることが特徴。他の作曲家の作品もほとんどパロディ化して登場している。第1楽章の第1主題はベートーヴェンの『熱情ソナタ』の引用である。作品全体をシニカルな性格が貫いたショスタコーヴィチのユーモアセンスが満ちた曲である。トランペットは合いの手を入れる程度で必ずしもピアノと対等な独奏楽器とは言えない。B面はアニー・ダルコのソロによるピアノ・ソナタ2番、片面一杯使う3楽章形式。録音は極めて少ない。エミール・ギレリスもこの曲を録音している。入荷の少ない希少タイトル!
A.ダルコの在庫一覧へ









