商品コード:1376-039p[ERATO] J.P.ランパル(fl)/ 近代フランスFl協奏曲集/イベール, ジョリヴェ, J.リヴィエ
商品コード: 1376-039p
商品詳細:ランパルが近代フランスのフルート協奏曲を3曲収録したLP。モノラルとステレオが同時発売された。A面のジャック・イベール (1890-1962)はパリ生まれ。1955年から1957年までパリの国立オペラ劇場連合の監督を務めた。フルート協奏曲は1934年の作品。交響組曲『寄港地』と並ぶイベールの代表作である。20世紀に書かれたフルート協奏曲のうち最も有名なものの一つでもあり、このジャンルではモーツァルトの第1番・第2番と並ぶ傑作である。初演者であるマルセル・モイーズに献呈された。アンドレ・ジョリヴェ( 1905 - 1974)はフランス・パリ生まれの作曲家、音楽教育者。様々な作曲技法を用いて、ラジカルな前衛音楽からポピュラーなCM音楽まで幅広い分野の作曲を行い、「音楽のジキルとハイド」と揶揄されるほどであった。1934年メシアンらと「若きフランス(ジュヌ・フランス La Jeune France)」を立ち上げることになる。フルート協奏曲は2曲あり、これは1949年作の1番にあたる「Flと弦楽オーケストラのための協奏曲」である。2番は1965年作の「フルートと打楽器のための協奏的組曲」が正式名。1番は技巧的な作品であり難易度が高いソロが要求される。オケは良い意味で前衛的であり近代作品らしい面白さがある。ジャン・リヴィエ(1896- 1987)もほぼ同時代にイル・ド・フランスのヴィルモンブルに生まれた。パリ国立高等音楽・舞踊学校でジャン・ギャロン、ジョルジュ・コサード、モーリス・エマニュエルらについて学び、作曲科の教授として1947年から1966年まで勤めた。作品にはオペラ、バレエ、放送音楽、7つの交響曲、多くの独奏楽器のための協奏曲、室内楽、レクイエム、詩篇、合唱、歌曲があり、全部で100曲以上に及ぶ。Fl協奏曲はイベール 同様3楽章式。3人の中で最もマイナーな作品だろう。1955年の作で比較的温厚で聴きやすい作品。オケの前衛感も薄い。フルートも技巧的ではあるが高難易度のパッセージはない。この3曲、ランパルだがらこそ難なく吹いているが、彼でなければ、曲としても、まとまりが困難な作品ばかりである。ジョリヴェ作品のみ本人の指揮ラムルーo.で他2曲はルイ・フロマン指揮ラムルーo.。アンチ・ランパルの方でも、このような作品ではランパルでないとLPとして成立しなケースであることは理解されるだろう。
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