商品コード:1376-009p[HMV] D.バレンボイム/ モーツァルト:交響曲33番K.319, 36番K.425
商品コード: 1376-009p
商品詳細:ダニエル・バレンボイムは、1942年アルゼンチン・ブエノスアイレスで、ロシア出身のユダヤ系移民の子として生れる。欧州デビューは1952年。その後、モーツァルトPf協奏曲のクレンペラーとの共演で一躍スターに。1967年には指揮者としてデビュー。1975年にショルティから引き継ぎ、パリ管の音楽監督を1989年まで務めた。これは本格的に指揮をスタートした頃の録音で、ピアノ協奏曲全集を弾き振りしたイギリス室内o.を振る。まだ26歳そこそこのピアニストが天下のHMVから交響曲を出すとはその早熟も驚きを通り越す。しかし聴いてみると独自のテンポと表現力で、確かな才能を感じる。若手ながらフォルテを鳴らし切らないという大家のような豊かな表現力は本物! 最終的にバレンボイムはモーツァルト:交響曲をイギリス室内o.と31・32・33・35・36・38・39・40・41番の9曲録音しASD番号のLP4枚でリリースした。指揮はまだピアノとのニ足の草鞋を履いていた頃の録音で30歳手前であった。古典的な様式よりも、随所で発揮される若さゆえの情感溢れる熱気あるスタイルである。イギリス室内管弦楽団なので大迫力とまでのスケールこそないが、むしろバレンボイムはピアノ協奏曲と同様程度のスケールが丁度よいと考えていたと思われる。所謂ドライでクールな演奏とは正反対の少々時代がかったスタイルに感じる。当時から既に古楽風のさらさらと流れるスタイルが台頭しつつあった。もし当時バレンボイムが50歳代だったらこういう表現はしなかったと思われる。30歳前だったからこそ、漲る情熱をぶつけた演奏になったのだろう。これはこれで時代の記録である。後は聴く側が判断すれば良い。
D.バレンボイムの在庫一覧へ









