商品コード:REG-4224[仏VSM] E.フィッシャー(pf) / バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2集より35~44番
商品コード: REG-4224
商品詳細:これが公式に認められている初のバッハ:平均律クラヴィア全曲録音。そのSP録音をCOLH 46-50のバラ5枚でLP復刻したもの。このCOLH番号で行われたSP復刻シリーズは、演奏者や作品に関係なく総じて大変良くできていて、普通にモノラルLPを聴くのと変わらないレベルにまで達している。伝統のように語り継がれているE.フィッシャーの平均律。1933-6年世界で初めて全曲録音されたもの。世界中に様々な形の復刻盤があるが、当盤は最初に1959年にパテ社によりLP化され、翌1960年にバラ5枚が連番で発売されたシリーズ。フラットプレスは存在しない。音質は文句なく、その深い心像風景までも表現した解釈には頭を垂れて聴くしかない。1970年代以降に箱などで発売され一度は耳にされた方は多いだろう。1933-36年にSPで録音された世界初の全曲録音はカザルスの無伴奏チェロソナタ全曲とともに長年語り継がれている平均律クラヴィア曲集の原点である。この後に様々な録音が現れたが、E.フィッシャーのこの録音が有ればこそだったと思う。冒頭の異様に早いテンポを聴いて、途中で聴くのをやめてしまう人はその後に出てくる至福の時間を味わうことはできない。当時はSPの収録時間が厳格であり、E.フィッシャーの意図したテンポではなかった可能性が高い。しかし第2巻にLP3枚を割振っていることからも、本命は第2巻にあると言って過言ではない。、時々指がもつれたりミスタッチらしい箇所もあるが、一発録りのSPで果たしてリヒテルやグールドがこれより上手く弾けただろうか?柔らかで温かい響きはフィッシャーならでは魅力である。バッハの意図した対位法のエッセンスがよくわかる演奏ともいえる。テンポが遅い部分での説得力は恐ろしく大きいものがある。早いタッチと情感がしっかりこもったバラバラの演奏がミックスして平均律クラヴィア全曲となっている。平均律とはそういうものなのだろう。深い味わいをこれほど実感する演奏は他にない。
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