商品コード:REG-4213[仏Pathé-VOX] R.レイボヴィツ/ 「ラヴェル:管弦楽作品集」スペイン狂詩曲, 道化師の朝の歌 他
商品コード: REG-4213
商品詳細:指揮者ルネ・レイボヴィッツ( 1913-1972)は、一部に熱狂的ファンを持つ、ポーランド・ワルシャワに生まれたユダヤ系とされているが、実際はラトヴィアのリガでユダヤ人商人の家に生まれたらしい。1930年頃、ベルリンで音楽を学んでいたが、シェーンベルク:「ピエロ・リュネール」を聴き、作曲家を志した。ウィーンでヴェーベルンに学び、のちにシェーンベルク本人にもついた。1933年からパリに居を定めた、恐らくナチス政権からの逃避と思われる。1961-2年にリーダーズ・ダイジェストに録音したベートーヴェン交響曲全集は伝説的になっており、シューリヒト、リステンパルト系と考えてよいだろう。このVOX録音は珍しい。この人のラヴェル(全5曲)は、やはり一味違う。非常にソフトな肌触り。パリのオケということもあるだろうが、ナイーブな表現力は、はっきり言って、唯一無二の才能ではあるまいか。今まで正当に評価される機会のなかった指揮者。このラヴェルで本質が明らかになる。1930年代初頭に作曲をシェーンベルク、ヴェーベルン、ラヴェルに学び、同時に指揮法をモントゥーに師事した--とされるが何所まで本当のことか疑問視する声がある。ラヴェルと会ったことは確かだと思われる。作曲は独学らしい。1947年にパリで国際室内楽フェスティバルを開催し、新ウィーン楽派の作品のほとんどを上演する。これらの作曲家の評価を確立するにあたって、音楽家や教育者として影響力を発揮した。作曲家として多くの作品を残している。また著作《シェーンベルクとその楽派》(1946)、《十二音音楽入門》(1949)を発表し、一躍世界にその名を轟かせせた。この録音は1950年頃パリでパリ新交響楽協会管弦楽団なるオケを振った録音。このオケは覆面オーケストラの一つで、実際はパリ音楽院管弦楽団の変名であった可能性が指摘されている。また、レイボヴィッツ録音にはその他にもパリ新交響協会管弦楽団、パリ・フィルハーモニー管弦楽団、パリ放送交響楽団、ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団、などの楽団が登場するが、これらも実態が不明確な「覆面オーケストラ」である。プロデューサーはWESTMINSTERやRCAでプロデューサーを務め指揮者でもあるチャールズ・ゲルハルトが担当した。この録音の仕事があって次にリーダーズ・ダイジェストでのベートーヴェン交響曲全集の録音に繋がったらしい。なおラヴェルの録音は1960年という情報が散見されるがプレス年代から見て1950年代中期以前と思われる。この録音にはクリュイタンス信者を黙らせる程の優れた演奏が詰まっている。
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