作品名：ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調Op.123(荘厳ミサ)/--キリエ(Kyrie)--グローリア(Gloria)--クレド(Credo)-- | --サンクトゥス(Sanctus)--ベネディクトゥス(Benedictus)--アニュス・デイ(Agnus Dei)

レーベルタイプ：【英国でのオリジナル】---金大ニッパー中溝×2, フラット重量, スタンパー/マトリクス:E3RP-5298-5S/ E3RP-5299-12S・E3RP-5300-11S/E3RP-5301-8S (最古と思われる), 1954年頃製造分(英国最古), ノーマル・カップリング

ジャケット：【英国でのオリジナルタイプ】---ラウンド折返両面コートペラ"aka scalloped" (ホタテ貝の意味)×2, ⓅⒸなし, ジャケット裏年号:なし

トピックス：1953年3月30日/4月2日ニューヨーク・カーネギーホールでの放送用モノラル・ライブ録音, 米国では1954年Radio Corporation Of Americaにてコピーライト登録・同年RCA:LM 6013(アズキ/銀サークル中溝レーベル・フラット盤・箱入り)にて初リリース, 英国では 1954年10月His Master's Voice:ALP 1182-3(金大ニッパー中溝レーベル・フラット盤・ホタテ貝ジャケット入り・背文字なし・バラ2枚)にて初リリース, これは初年度製造のオリジナル盤2枚が1955年頃製造のホタテ貝オリジナルタイプジャケット(初出と同一デザイン・背文字あり)に入るバラ2枚のセット→1956年頃金大ニッパー段付レーベル・グルーヴガード厚手盤入りに変更(RIAAカーヴ), フラット盤で盤質7は滅多にない, モノラル期の名演で音質も良い!, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細：トスカニーニの非常に古いRCA録音だが、このALPは驚くほど録音が良い。そして最初の大合唱から立ち込める壮厳な雰囲気が、並の録音ではないことを物語る。特に合唱の力強さは圧倒的でステレオ録音では絶対に出せない迫力ある空気の波動を感じる。トスカニーニはフルトヴェングラーと比較するとかなり市場においての人気は低いが、紛れもなく肩を並べる巨匠であったことが分かる。この曲の原点とも言える録音。さすがALP!トスカニーニは1940年にもNBC交響楽団/ウェストミンスター合唱団と旧録音があった。これは1953年の新録音。トスカニーニはこの作品が気に入っていたらしくコンサートなどでよく取り上げていたという。ソリスト4人と合唱団が必要となる大作なのだが得意としていたようである。LP発売はないが1935年/1939年/1940年/1953年と録音としては4種が存在する。1940年分も評価が高いが、音質なども含め1953年録音はモノラル期の名演として押さえる録音である。トスカニーニのベートーヴェンの交響曲と同様に早めのテンポと強靭なリズム感を持った、フルトヴェングラーと対極にある演奏。冒頭の合唱からして引き締まっていてオケも含め全てが筋肉質で無駄がそぎ落とされた骨太のトスカニーニ・スタイル。その純粋な解釈は他に比類を見ない。武骨ではあるが、これぞベートーヴェンの神髄と思わせる究極の「ミサ・ソレムニス 」ではないだろうか? 初出のフラット盤は滅多にない!

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