作品名：ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(全曲)(バラセット完結)

レーベルタイプ：【英国でのバラのオリジナル】---金大ニッパー段付×5, グルーヴガード厚手, Ⓟなし, スタンパー/マトリクス:2XRA 189-2N/2XRA 190-2N---以降省略, 1957年頃の製造分(英国最古), 金大ニッパー中溝レーベル・フラット盤存在せず, ノーマル・カップリング

ジャケット：【英国でのバラのオリジナル】---後期共通デザイン・ラウンド折返両面紙ペラ"aka scalloped" (ホタテ貝の意味)×5, ⓅⒸなし(最古)

トピックス：【入荷2回目の英国盤!】---1956年4月4～20日ベルリン・ヴィンターガルテンでのモノラル録音, 録音詳細不明, ドイツでは1956年 Electrola Gesellschaft m.b.Hによりコピーライト登録・同年ELECTROLA:WALP519-23(金大ニッパーレーベル・フラット盤・箱入り5枚組)にて初リリース, 英国では1957年His Master's Voice:ALP 1506-10(当装丁)バラ5枚セットまたは箱入り5枚組(RLS 644)にて初リリース, これは英国での初年度リリース分バラ発売のオリジナル, 1960年ETERNA:820 108-12(箱入り5枚組)にて初リリース, ケンペは1951年5月2-7日ドレスデンsk.との旧録音あり, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細：1957年モノラルのみ発売の名演中の名演2回目の入荷。過去にHQM 1094-8の再発盤の入荷が一度あったのみ。他にETERNAで820 109-12、仏では、クラブ・ナショナルよりCND 558でも一度だけ入荷があった。いずれにしても、ワーグナーを得手としていたケンペの中でも、一つの集大成的録音であり、ベルリンpo.、聖ヘドヴィッヒ教会合唱団というドイツきっての名門と、最高レベルの独系歌手達を総動員した、まさに大仕事。これぞ歴史に残すべきマイスタージンガー。当時のベルリン・ドイツオペラに所属する最高のメンバーを集めた歴史的な名演。フルトヴェングラー時代のベルリンpo.では「トリスタンとイゾルデ」と「ワルキューレ」の2曲のスタジオ録音があるだけで、圧倒的名演と呼べる「ニュルンベルグのマイスタージンガー」は結局当録音がとどめを指すだろう。ケンペは1951年5月2-7日ドレスデンsk.との旧録音あり、それも名演として知られるが1956年の2回目はオケ、歌手などが完全かつ完璧に融合している。これだけ大規模な作品となると、大手レーベルといえども簡単に録音ができない、EMI系ではこの後、1970年にカラヤンが続くが、スケール、クオリティ等においてR.ケンペ指揮ベルリンpo.の録音を抜いたとは思えない。モノラルとステレオを同一基準で比較はできないが、フルトヴェングラーの「トリスタンとイゾルデ」と「ワルキューレ」が歴史に残る名演であったと同様に、この録音の価値も下ることはないだろう。録音は決してパワー漲る音質ではないが、当時のベルリンフィルの自然に流れる音楽が詰まった時代のカンズメのような録音である。テンポは一定で保守的な印象だが、これぞ正統的な演奏といえる。

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