商品詳細：イーゴリ・オイストラフ(1931-2021)は巨匠ダヴィッド(父)の息子としててウクライナのオデッサに生まれる。ダヴィッド23歳の時の子供であるイーゴリは父から英才教育を受け、1948年17歳でデビュー。モスクワ中央音楽学校、モスクワ音楽院で学び、1952年のヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで見事優勝を果たした。1950年代中頃からは父ダヴィッドとともに世界的な演奏活動を行い、父に劣らぬ超絶技巧と瑞々しい音楽性で人気を博した。アメリカのメディアは歴史上の人物になぞらえて「キング・ダヴィド、プリンス・イーゴリ」と讃えた。モスクワ音楽院やブリュッセル王立音楽院で教鞭を執り、国際コンクールの審査員を務めるなど、演奏、教育の両面で世界のヴァイオリン界を牽引し続けている。1953年から録音を開始、ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲をユージン・グーセンス指揮フィルハーモニアo.と英COLUMBIAに録音している。27歳の時には既にモスクワ音楽院でVnの教授であった。1956/58年にはETERNAへもバッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番BWV1042/BWV1052を録音し、英COLUMBIA、DGG、OPERA等のレーベルに録音があり、1960年の段階で既に世界的名声を得たヴァイオリン奏者である。モーツァルト、バッハ等ダヴィトが不得意な曲にはイーゴリは深い理解を持ち、大協奏曲以外なら父より力を発揮する。夫人のナターリャ・ツェルサロヴァ(p)との二重奏などでも良い録音を残している。これは1957年英国録音ですっかり英COLUMBIAの専属となった時期である。指揮はドイツ人のヴィルヘルム・シュヒター。オケは英国の室内オケであるプロ・アルテo.。このオケはコントラバス奏者のユージン・クラフトが1950年代初期に創設し、常任指揮者にはアーチー・カムデンを迎えていた。イーゴリ・オイストラフの名声を確定した大作録音。

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