商品コード:1378-057[DECCA] R.ルプ(pf)/ シューマン:Pf協奏曲Op.54, グリーグ:Pf協奏曲Op.16
商品コード: 1378-057
商品詳細:著名な2曲だけに、このカップリングは多い。古くはギーゼキングのモノラル録音あたりから始まるが、ステレオ期に入ってオケとのバランスや、ピアノそのものの音の作り方にも変化があるように思う。ルプもそのあたりを意識してか、オケに吸い付くような一体感のあるピアノに思う。彼の明晰なソロがDECCAの音と相まって、この聴き飽きたように感じる曲にも新鮮な風を送ってくれる。プレヴィンの指揮も軽やかに演奏しているのがわかる。'70年代ならではの妙味!ラドゥ・ルプ(1945-)はルーマニア生まれ。12歳の時には自作でリサイタルを開くほどの早熟な天才だった。その後リパッティの師でもあるフロリカ・ムジチェスクに学んだ後、15歳でモスクワ音楽院に入学。ゲンリヒ・ネイガウスやスタニスラフ・ネイガウスに師事し、1968年に卒業。在学中の1966年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール、1967年のエネスク国際コンクール、1969年のリーズ国際コンクールにそれぞれ優勝するという快挙を成し遂げ、1969年11月、ロンドンでのリサイタルの成功により世界的名声を確立したことでDECCAと契約。このときの新聞評で用いられた「千人に一人のリリシスト」という表現は、ルプの芸風を示す言葉としてよく使われるようになる。翌1970年に開始されたDECCAへの録音は、1991年まで十数年間、コンスタントに行われた。どれも評価は高く人気もある。この協奏曲集はEMIに籍が在るはずのアンドレ・プレヴィンが何故か指揮者として共演。今まで使い古されたかのような定番の2曲に新鮮な風を吹き込みルプの悲しいまでのリリックなソロが胸を打つ。全く新しい発想でありながら古典的な演奏。高い評価を受けるのも納得。尚本来の発音はラドゥ・ルプである。招聘会社KAJIMOTOがルプとしたため、日本ではルプで定着してしまった。当社では今までルプーとしてきたが、今後ルプで統一する。
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