商品コード:1378-018[DECCA] E.アンセルメ/ チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71(全曲)
商品コード: 1378-018
商品詳細:1958年の録音で抜粋ではなく、全2幕のバレエ作品として初のステレオによる全曲録音となった。アンセルメは1918年にスイス・ロマンドo.を創設。当時単なるローカルオケだったスイス・ロマンドを一時活動休止に追い込まれながらも一流までに育て上げた。G.セルと似たオケと一体の経歴を持つ。レパートリーは非常に豊富だが、最も得意としたのはフランス音楽とロシア音楽である。この録音は1958年ジュネーヴのヴィクトリアホール。DECCAが最初にベートーヴェンの交響曲全集を託した最もDECCAのサウンドポリシーを具現化した指揮者である。殆ど同じ頃「白鳥の湖」、「眠りの森の美女」の3大バレエ曲を録音した。DECCAのステレオ録音技術に積極的に関与した指揮者である。又ロシアとはストラヴィンスキーとの親交やディアギレフとの交際で非常に強固な地盤がある。録音としてはこれを超えるものがもはや現れない次元にまで達したもので、内容・音質共に永遠に語られる名盤である。安価ではないが既に1958年の段階でアンセルメがここまで完璧な録音をやってしまうと後に続く指揮者はどうすればよいか困ってしまうだろう。モノラル期の大指揮者のような大袈裟なスケールではなく、細部まで見通せるように作り込まれ、余計な肉をそぎ落とした演奏は訓練を積んだオケにしかできない技術である。アンセルメはスケールより、精緻で隙のない演奏の実現のためにスイス・ロマンドo.と徹底的に訓練を重ね、同時代にはクリーヴランドのジョージ・セルくらいしか実現出来なった理想のオケを育て、当時のDECCAで最高レベルのクオリティの録音を次々と行った。このオケはDECCAのポリシーと見事に合致し、オーケストラ作品に無くてはならない武器となったのである。1950年代後期に録音されたチャイコフスキーの3大バレエ音楽は中でも同業他社が太刀打ちできないレベルの演奏と音質を実現しており、今でもこれを超える録音はあり得ないというのが真実である。
E.アンセルメの在庫一覧へ









