商品コード:1379-061[PRETORIA] J.C.アングルベール(pf) / シューマン:交響的練習曲Op.13, ショパン:Pfソナタ2番Op.35「葬送」
商品コード: 1379-061
商品詳細:J.C.アングルベール(pf)によるシューマン/ショパン。霧の中から、浮かび上がるような芯はあるが、ボカシのついたPfの音はこういった時代の特別なレーベルにしか望むべくもない。書の名人が太い筆で一気呵成に記した文字のように、たっぷりかすれのついた文字端から、霊気がたち込めるようだ。この味を一度知ると、ステレオが聴けなくなる。ジャン=クロード・アングルベール(1923-2011)はパリ生まれ。パリ音楽院に入学したが誰に師事したかの情報はない。彼は1962年から1984年に引退するまでランス音楽院のピアノ科教授だった。これはアングルベールが残した数少ないの録音の一つで、1959年録音らしい。同じPRETORIAからラヴェル作品集も録音しており、このラヴェル作品集のソナチネは特に素晴らしい演奏だった。また、他には7インチ盤が3枚ほど出ている。アングルベールはパリ音楽院の中でも独自の路線らしい。割と硬質的な音色で現代的な響きを目指したように感じる。精緻に構築された対照的な作品を往年のピアニストとは一線を画す自由で幻想的且つ大胆な手法でスケール感を出す。ショパンでは情緒的な中にも渦巻く深い感情を深いところまで表現している。イシドール・フィリップやマルグリット・ロンのスクールとは明らかにスタイルが異なる。アングルベールは、他の誰も真似が出来ないような表情を、よく演奏される有名曲の中にも作り出す能力を持っている。唯一無二という言葉が良くマッチするピアニスト!
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