商品コード:1379-054t[ETERNA] K.コンドラシン/ ショスタコーヴィチ:交響曲12番Op.112「1917年」
商品コード: 1379-054t
商品詳細:ショスタコーヴィチの交響曲第12番は「1917年」の副題にあるように1917年のウラジーミル・レーニンによる十月革命(ロシア革命)を扱っている。第11番が血の日曜日事件を扱っているが、本作もまた同じくロシア革命の歴史を描いた続編としての性格が濃い作品である。ショスタコーヴィチ自身、「十月革命とレーニンを具体化せんとしたこの作品は、レーニンを偲ぶものである」とコメントしている。彼はこの題材で交響曲第2番と交響詩『十月革命』も作曲している。しかし当局の体制に迎合した作品と見做されたために作品の評価は低く、演奏会で取り上げられる機会は少ない。世界初演は1961年10月1日、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団で行われた。レニングラードでは同地のラジオとテレビで放送されている。コンドラシンは1961年の4番から1974年の15番まで全曲録音を行った数少ない指揮者である。12番は1972年12月13日録音。何をベストとするかは人それぞれだろう。全曲録音しているコンドラシンで行けば最終的には全集化ができる。1曲ずつ吟味しながら集めるという手もある。1978年にオランダに亡命してしまったコンドラシンだが、MELODIYA時代の評価は高い。政治色の強い曲だけにロシア人以外の指揮者はまず録音しない。初演者であるムラヴィンスキーこそ1番と考える向きもある。コンドラシンの演奏はムラヴィンスキーに比較すればより政治色は弱く聴きやすいと思われる。聴きやすさとクオリティの高さを両立した点で存在感は大きい。キリル・コンドラシンはモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団とショスタコーヴィチ交響曲全集録音がある。時期は1962年に最初の4/13番(初回モノラル)が録音され、1965年9番、1967年に6/8/13番(2回目ステレオ)、1968年5番、1972年1/2/3/12番、1973年10/11番、1974年14/15番、1975年7番という順番で録音され1975年に完結した。13番は2回の録音がある。キリル・コンドラシンとモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団が世界初の全曲録音の偉業となった。第4番と13番が初演であった。ムラヴィンスキーの録音が特に有名だが8曲(第5、第6、第7、第8、第10、第11、第12、第15)しか録音がない。交響曲全集録音ではまず最初に抑えるべき音源であり、最終的に全集化して、最後まで棚に残るLPとなるはずである。
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